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肥満遺伝子とは

更新日:2016/12/09 公開日:2014/12/08

肥満の原因・症状

「肥満遺伝子」とは、エネルギー代謝に関連する遺伝子で、太りやすさを左右するといわれています。そこで今回は、どうしてそんな遺伝子が存在するのかということや、肥満遺伝子がどのように肥満に関係するのかをご紹介していきます。

人類に必要だった肥満遺伝子

24時間営業のコンビニやファーストフード、レトルト食品、便利な調理家電などが当たり前の存在になっている私たちは、いつでも手軽に、お腹いっぱい食べ物を食べることができます。

しかし、人類の長い歴史の中で、食生活が飽食化したのは、ごくごく最近のこと。常に飢えとの闘いだった人類の祖先たちは、食べ物にありつけたときに、脂肪として体に蓄え、食べ物がないときに、少しずつ使うことにしました。さらに、エネルギー消費を最小限に抑えることで、蓄えた脂肪をできるだけ長持ちさせられるようにしたのです。この働きが組み込まれているのが「肥満遺伝子」で、肥満遺伝子は、基礎代謝に影響すると考えられています。

基礎代謝とは

基礎代謝とは、内臓の活動や呼吸、体温維持など、生きていくために、最低限必要な生命活動で使われるエネルギーのこと。寝ているときでも、消費されるエネルギーなので、基礎代謝量が高くなるほど、脂肪が燃焼されやすく、太りにくい体質になります。

私たちからしてみれば、基礎代謝量は、できるだけ高く保っていたいものですが、飢えが切実な問題だったかつての人類にとっては、基礎代謝が高いと、死に直結してしまいます。このため肥満遺伝子のいくつかには、基礎代謝を低下させる作用があるようです。

太りやすさに関連する肥満遺伝子とは

肥満遺伝子は、現在までに50を超える関連遺伝子が発見されており、太りやすい体質を作ってしまう肥満遺伝子には、次のようなものがあります。

●β3アドレナリン受容体(β3AR):
脂肪細胞などにある物質で、アドレナリンと結合することで、脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪を分解して、燃焼されやすい状態にする働きがあります。

β3アドレナリン受容体の遺伝子に異常があると、この受容体が正常に働くことができずに、中性脂肪が分解されにくくなってしまいます。β3アドレナリン受容体の異常は、日本人の3分の1が持っていると言われています。

●脱共役たんぱく質1(UCP1):
脂肪細胞の「褐色脂肪細胞」の中にあり、脂肪を燃焼させる働きがあります。脱共役たんぱく質1の遺伝子に異常があると、褐色脂肪細胞での脂肪を燃焼する機能が低下してしまうので、肥満しやすくなってしまいます。脱共役たんぱく質1の異常は、日本人の約4分の1が持っていると言われています。

自分が肥満遺伝子を持っているかどうかは、遺伝子検査キットを利用すればわかるので、気になる人は利用してみるのも良いかもしれません。ただし、これらの肥満遺伝子を持っていても、食生活や運動不足に気をつけていれば、肥満になることはありません。「遺伝だから仕方がない」などと、諦めないでください。

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