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更年期の「不定愁訴」の医学的定義と正しい対処法

更新日:2018/06/22 公開日:2014/12/26

更年期障害の治療

更年期には不定愁訴が起こりやすくなります。ここでは、専門ドクター監修のもと、更年期に起こる不定愁訴について、その詳しい定義や緩和法を紹介します。

更年期は不定愁訴をきたしやすいと言われています。不定愁訴とはいったいどのようなものを言うのでしょうか

不定愁訴とは

不定愁訴とは、器質的な疾患がないにも関わらずさまざまな身体症状を訴えるものを言います。めまい、倦怠感、頭痛、腹痛といった身体的な症状があるにもかかわらず、血液検査や血圧など、検査をしても数値上異常がなく、明らかな原因がわからない場合、「不定愁訴」と診断されることがあります。
不定愁訴は、体全体が疲れやすいといった全身に及ぶ症状がみられたり、頭痛と腹痛、というようにいくつかの関連のない部位で症状が同時にみられたり、頭痛が治ったら次はめまい、めまいが治ったら次は腹痛、といったような不安定な症状がだらだらと続いたりするのが特徴です。

不定愁訴は、ライフスタイルや精神的ストレスなどさまざまな要因が絡みあって発症するといわれています。

更年期の不定愁訴

更年期に生じる不定愁訴によって、日常生活に支障が出るほど症状に悩まされている場合を「更年期障害」と言います。
更年期による不定愁訴には、以下のような症状があります。

・自律神経失調症状
ほてり・のぼせ、発汗、手足の冷えなど
・精神神経症状
頭痛、頭重感、憂鬱、不安感、イライラなど
・運動器官系症状
肩こり、背部痛、腰痛、関節痛など
・知覚系症状
しびれ、知覚過敏、視力の低下など
・消化器系症状
腹痛、吐き気、食欲不振など
・泌尿生殖器系症状
排尿痛、性交痛、頻尿など

個人差はありますが、更年期の女性の60~70%はこういった症状を経験していると言われています。そのほか、動悸、月経不順なども更年期によく見られる症状です。

更年期に生じる不定愁訴の大きな要因は、ホルモンバランスの崩れです。更年期にはエストロゲンが急激に減少し、ホルモンバランスに乱れが生じます。それによりさまざまな不調が現れはじめ、さらに社会的要因や心理的な要因が重なり合って症状を悪化させていることもあります。

更年期障害における不定愁訴の対処法

更年期障害における不定愁訴には大きな個人差があり、軽度な人もいれば日常生活に支障をきたす人もいます。症状が重いのであれば他の病気の可能性もあるため一度受診することをおすすめしますが、軽度であればセルフケアで様子をみてもよいでしょう。

まずは日常生活の見直しが大切

まずは、体に負担をかけるような生活をしていないか見直しが必要です。3食バランスよく食べる、飲みすぎ・食べ過ぎに注意する、睡眠時間をきっちりとる、など、規則正しい生活をすることが大切。
特に食生活は重要です。脂肪分の多い肉をたくさん食べている方は、脂肪分の少ない肉や魚を選ぶようにすると、動脈硬化のリスクを抑えることもできます。大豆のイソフラボンはエストロゲンと非常によく似た働きをしてくれるので、積極的に摂取することをおすすめします。

有酸素運動を行う

自律神経のバランスを整えるのに有酸素運動が有効です。ウォーキングなど比較的続けやすい運動を日常的に取り入れるようにしましょう。
関節に痛みを感じる方は、ひざに負担のかからない水泳がおすすめです。更年期以降は、心血管リスクも高まるので、より運動が重要なものとなります。

ストレスをためず心と体のバランスを保つ

更年期に起きる不定愁訴は、ホルモンバランスの乱れだけが原因ではなく、日頃のストレスなども深く関係しています。ストレスが引き金となり体調を崩すことがあるので、ストレスをためず心と体のバランスを保つようにしましょう。
とはいえ、生活環境をがらりと変えるのは大変難しいことですから、趣味を思い切り楽しめる時間を作る、おしゃべりを楽しむなど、無理なくできることから始めていきましょう。

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