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日常でできる!高血圧・血圧が高い時の症状と対策

更新日:2017/12/25 公開日:2014/12/26

高血圧の症状

健康のバロメーターの一つとされる血圧。血圧が上がった時に、体内ではどのようなことが起こっているのでしょうか?そのメカニズムから、高血圧という病気の定義と予防法についてまとめました。

高血圧を放置すると、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの病気になるおそれがあるため、血圧の管理は健康維持に不可欠といわれています。では、高血圧とはどのような状態で、どうしたら予防できるのでしょうか?詳しく解説します。

血圧とは?

身体のすみずみまで酸素や栄養などを届けるために、血液は全身を巡ります。そのために、心臓はポンプの働きをして血液を勢いよく押し出し、血液は血管を通って遠くまで運ばれます。このとき、血管には圧力がかかります。これを「血圧」と呼んでいます。

心臓は、安静にしているときは毎分60~70回ほど伸縮を繰り返して血液を血管に押し出しているのですが、もっとも血管に圧力がかかるのは心臓から血液を押し出した瞬間です。反対に、もっとも圧力が低くなるのは心臓がゆるむ(拡張する)ときです。前者を「収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)」、後者を「拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)」といいます。

血圧の高さは、心臓が血液を押し出す力(心拍出量)と血管の抵抗力で決まります[1]。心臓から押し出される血液の量が増えれば、そのぶん血管にかかる圧力(血圧)は高くなります。また、血管自体が収縮して細くなったり、動脈硬化が進んで硬くなったりすると抵抗力が大きくなり、血圧は上がってしまいます。水とホースの関係で考えてみるとわかりやすいかもしれません。

高血圧とは?

血圧が正常値よりも高い状態のことを「高血圧」といいます。日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」[2]によると、高血圧かどうかを判定する基準は、診察室で血圧を測った場合は収縮期血圧が140 mmHg以上かつ/または拡張期血圧が90 mmHg以上、家庭で血圧を測った場合は収縮期血圧が135 mmHg以上かつ/または拡張期血圧が85mmHg以上です。

高血圧ではない場合は「正常域血圧」と呼ばれますが、この中でも3つに分類されています。診察室で測った収縮期血圧が120mmHg未満かつ拡張期血圧が80mmHg未満の場合は「至適血圧」といい、循環器病のリスクが最も低いといわれています(とはいえ、低すぎるとまた別の問題が出てきます)。収縮期血圧が120~129mmHgかつ/または拡張期血圧が80~84mmHgの場合は「正常血圧」、収縮期血圧が130~139mmHgかつ/または拡張期血圧が85~89mmHgの場合は「正常高値血圧」と呼んでいます。

ただし、一時的な血圧上昇の場合は高血圧とはいいません。体を動かしたり、寒さを感じたり、ちょっとしたことで血圧は上昇しますが、これらは心配のないものです。

日常でできる高血圧対策

正常高値血圧の人や、正常血圧でもご家族に高血圧の人が多い人は、生活習慣の改善によって高血圧の予防を心がけましょう[1]。

食塩制限

高血圧の予防には塩分制限の目標は1日6g未満ですが、日本人の食塩平均摂取量は1日10gを超えています。食塩摂取量のうち90%はしょうゆ、みそを含む加工食品なので、これを減らすとともに、減塩レシピなどを参考にして食塩制限に取り組みましょう。

野菜・果物の積極的摂取

野菜や果物には、血圧を下げる作用があるカリウムやマグネシウム、食物線維を多く含みます。ただし、腎臓が悪い方は野菜や果物の食べ方に注意が必要なので、医師の指示に従ってください)。

魚の積極的摂取

魚(魚油)は血液の脂質を改善し、動脈硬化の予防に役立ちます。結果として高血圧にも予防的に働くと言えるでしょう。血中脂質を改善するという観点からは、コレステロールや動物性脂肪(飽和脂肪酸)の摂取を控えることも勧められます。

減量(肥満解消)

肥満の人は減量が重要です。減量は血圧だけでなく、高血圧や脂質異常症、メタボリックシンドロームの予防・改善にもつながります。して、食品はなるべく

運動

ウォーキングのような軽い運動を、定期的に(なるべく毎日30分以上)行うことをお勧めします。運動によって血圧は低下し、糖・脂質も改善し、循環器病が少なくなることが分かっています。ためにも運動は大事です。

節酒

お酒の飲みすぎは血圧を上げますので制限が必要ですが、節度を持った飲み方であれば問題ありません。目安は、男性で日本酒 1合、ビール中瓶 1本、焼酎半合弱、ウイスキー・ブランデーダブル1杯、ワイン 2杯弱で、女性はその約半分です。

喫煙

たばこは血圧を上昇させます。喫煙者は非喫煙者に比べて、循環器病、がん、全体の死亡率が上昇しますが、禁煙によってこれらのリスクは大幅に低下することが分かっています[1]。

急激な温度変化やストレスにも要注意

寒さによっても血圧は上昇します。特に急激な温度変化には要注意です。冬は、リビングは暖かくても、トイレや浴室が寒いということがよくあります。この時期にトイレやお風呂で倒れたという話をよく耳にするのは、このためです。トイレや浴室にもヒーターを置くなどして、部屋ごとの温度差をできるだけ少なくしておきましょう。室温20℃以上、湯温40℃以下では血圧はほとんど上がりません。入浴は38℃~42℃くらいの湯温で5~10分くらいがよいとされています[2]。

また、怒りや悲しみなどの情動的ストレス、睡眠の量や質も血圧の上昇に関係しているようです[2]。ストレスを感じたら、溜めこまないですぐに解消するように心がけましょう。半身浴やヨガ、アロマテラピーなど、自分なりのリラックス方法を持っておくとよいでしょう。

このように、身体と生活環境を整えることで、高血圧は予防できます。ぜひ、意識してください。

参考文献

  1. [1]河野雄平. “[84]血圧の話” 循環器病情報サービス.
  2. http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph84.html(参照2017-06-17)
  3. [2]日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会. ”高血圧治療ガイドライン2014” 日本高血圧学会.
  4. http://www.jpnsh.jp/data/jsh2014/jsh2014v1_1.pdf(参照2017-06-17)
ヘルスケア本