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高血圧の原因(2)塩分

更新日:2017/12/08 公開日:2014/12/26

高血圧の原因

高血圧と塩分の関係について、塩分の効率的な摂取方法や推奨する塩分量をドクター監修の記事で解説します。また、日本人男性に多い「内臓脂肪型肥満」が高血圧になりやすい仕組みもご紹介します。

塩分の過剰摂取は高血圧の要因ですが、私たち日本人の食生活は塩分とは切っても切れない縁があります。どのような塩分をどのように摂ればよいのか、減塩しながら上手に塩分と付き合っていくことを考えていきましょう。

塩分と血圧の関係

塩分の摂り過ぎは高血圧の主な原因とされています。実際、血液中の塩分濃度が高くなり過ぎると、それを薄めようと体内の水分が血液中に集まってくる仕組みになっています。これにより血圧が上昇するのです。このように塩分を摂り過ぎて高血圧になると血管が傷み、心臓病を引き起こす心血管疾患、脳梗塞を引き起こす脳血管疾患などの危険性が増してしまいます。日本人は脳卒中が多い傾向にありますが、塩分摂取量が一因と言えるでしょう。

日本人の食塩摂取量は1日約10g(減塩目標は6g未満)

日本人の1日の食塩摂取量は平成15~19年までは11g強、それ以降からやや減ったものの約10g強を保っています。日本高血圧学会が推奨する減塩目標は1日6g未満ですから、いかに塩分を過剰に摂取しているかがわかるでしょう。

「塩化ナトリウム」と「天然塩」の違い

ミネラルは体に必要な5大栄養素のひとつです。人間の血液と海水のミネラルバランスはほぼ等しいため、ミネラルを塩分から摂取することも大切です。塩の種類にも注目してみましょう。

「塩」といっても、食卓塩として使われる「塩化ナトリウム」と「天然塩」には違いがあり、製法やミネラルの含有の違いなどによって分類されています。「塩化ナトリウム」は化学的製法で精製されており、ミネラルを含むにがり成分を取り除いて塩化ナトリウムの含有率を99%以上に調整した塩です。いっぽう、「天然塩」は海水に入っているミネラルを摂れるにがり成分を含んでいます。少ない塩分からミネラルを効率的に摂れるように、塩の種類にも気をつけるとよいでしょう。

内臓脂肪型肥満だと血中の塩分濃度が高くなる

塩分が関係する高血圧には、内臓脂肪型肥満に起因するものもあります。これは、若い世代の日本人男性に多くみられる高血圧のタイプです。内臓脂肪が増えるとインスリンの働きを妨げるため、塩化ナトリウム(塩分)の排泄を困難にさせる作用もあるインスリンが大量に分泌される状態になります。結果として、血液中の塩分濃度が上がってしまい高血圧になるのです。高血圧を予防するには、内臓脂肪にも注意しましょう。

塩分摂取量の多い日本人の食生活

日本は世界的に見ても塩分摂取量が多い国です。それだけ高血圧になる確率も高いと言えるでしょう。これには、食事と深い関係があるとされています。

「嗜好性」と「加工食品」の増加

昔から日本人は塩分が多い食事を好んで食べてきました。たとえば、塩や醤油、味噌を使った煮物や汁物、焼き物は日本の家庭料理の基本とも言えます。加えて、現代では保存と味付けに多くの塩分を使う加工食品の摂取機会が増えてきました。加工食品は調理の過程で塩分の排泄作用があるカリウムが失われてしまうだけでなく、口にしたときに塩味を感じにくい場合が多いために、塩分の蓄積と過剰摂取を招きます。日頃から塩分の量や摂取する頻度を気にするようにしましょう。

日本人特有の食塩文化

日本食には醤油や味噌が欠かせません。1日に摂取する塩分の約2割を醤油、約1割を味噌汁から摂っているという結果もあります。塩分をなるべく減らすためには、醤油や味噌をあまり使わなくても済むように、出汁や素材の旨味を活用した調理法で工夫をしてみましょう。醤油の代わりにスダチやレモンを絞ったり、しょうがやシソなどで香りづけをしたりする方法もあります。

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