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高血圧の原因(3)飲酒(アルコール)

更新日:2017/12/18 公開日:2014/12/26

高血圧の原因

血圧とお酒の関係や、その他の病気との関連について、ドクター監修の記事でお伝えします。どれくらいの飲酒量が適量か、知っておきましょう。

お酒と血圧の関係は単純ではありません。飲酒により一時的に血管がひろがり血圧は下がりますが、適量を超えた飲酒を続けると血圧が上昇します。そのため節酒は血圧によい影響を与えます。一方、お酒には動脈硬化を防ぎ心筋梗塞や狭心症を抑制するはたらきもあります。適量を超える飲酒は生活習慣病やがんのリスクとなりますが、少量の飲酒は死亡率を下げるという報告もあります。「百薬の長」ともいわれるお酒ですが、安易に受け取らず適量を守り上手に付き合っていきましょう。

血圧への影響が少ない飲酒量

お酒を飲むことにより血管が開くなどして血圧は一時的にさがりますが、適量を超えた飲酒は高血圧の原因となります。アルコールの適量は30mlとされています。この量は男性の場合、日本酒は1合、ビールは大瓶1本、ウイスキー(シングル)やワインだと2杯分に相当し、女性ではこれよりやや少なめとされます。飲酒による血圧低下はアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドによる血管拡張作用などによりますが、あくまでも一過性で、長期的には血圧上昇にはたらきます。一方で、アルコールには動脈硬化を防ぐHDLコレステロール(善玉コレステロールと呼ばれます)を増やしたり血行をよくする作用もあり、心筋梗塞や狭心症を抑制するはたらきもあります。アルコールの作用は多彩ですが、とにかく適量を守るということが絶対に必要です。飲酒による血圧上昇にはアルコールの作用のほかに、おつまみの塩分も作用しています。アルコールだけでなく塩分の取りすぎにも十分注意しましょう。

お酒を「百薬の長」とするためには

アルコールは血圧上昇のほかに、さまざまな生活習慣病やがんや肝障害を引き起こす原因にもなりえます。しかし善玉コレステロールを増やし動脈硬化を抑制する効果もあり、少量の摂取により死亡率が下がるということもわかってきました。「百薬の長」という言葉には根拠がありますが、あくまでも少量の飲酒であればこそです。前述した適量はあくまで目安であり個人差があるため、体質的に弱い方はより少なくする必要があります。

飲酒すると顔が赤くなるタイプは高血圧のリスクに要注意

飲酒によって顔が赤くなる現象を「フラッシング」と言います。アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドという物資により血管が拡がり生じますが、そのほか二日酔いの症状などさまざまな症状を引き起こします。この物質は食道やのどのがん(食道がん、咽頭がん、喉頭がん)を引き起こす原因となりえます。

アセトアルデヒドはALDH2という酵素により無害なものに分解されますが、日本人の約50%はこの酵素の働きが弱く、アセトアルデヒドが蓄積しやすい体質です。

顔が赤くなる「フラッシング」のある方はこのような体質であると考えられますが、日常的に飲酒の習慣があると顔が赤くなりにくくなる場合もあり、本人はアルコールに強いと思い込んで相当な量の飲酒をしている危険性もあります。

アセトアルデヒドが蓄積しやすい体質かは「簡易フラッシング質問紙」法やアルコールパッチテストで確認することもできますので、ご自身の適量の参考として試してみるのもよいでしょう。

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