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高血圧の原因(4)ストレス

更新日:2017/12/18 公開日:2014/12/26

高血圧の原因

ストレスが高血圧を引き起こすメカニズムをドクター監修の記事で解説します。また、知らない間にストレスを受けている場面や、ストレスを受けることによる高血圧のリスクに注意すべきタイプもご紹介します。

高血圧の原因は食生活によるものだけではなく、ストレスも大きな要因です。ストレスがあると血圧の上昇を招いてしまうリスクが大きくなるのです。ストレスと高血圧の関係から見ていきましょう。

ストレスで血圧が上昇する

現代人には数えきれないほどたくさんのストレスがつきものですが、ストレスを甘く考えてはいけません。ストレスが血圧上昇に影響することは医学的にも証明されており、脳卒中や心筋梗塞などを起こす恐れもあります。

ストレスのメカニズム(ストレスと自律神経)

ストレスは自律神経と深い関わりがあります。自律神経は24時間ずっと体のために働き続けており、自分で意識してコントロールすることはできません。自律神経は、昼間の活動的なときに活発になる「交感神経」と安静時や夜に活発になる「副交感神経」の2種類あります。ストレスを受けると交感神経が活性化し、大量のアドレナリンが分泌されて興奮状態になります。すると、心拍数や循環する血液の量が増えて血管に負荷がかかってきます。このようにして、ストレスを受けることで必然的に血圧は上がるのです。

知らぬ間にストレスを溜めこまないようにしましょう

ストレスには、「肉体的ストレス」と「心理的ストレス」があります。「肉体的ストレス」は寒さや暑さのほか湿度などによる季節的なもの、過労、スポーツ、睡眠不足が原因となります。一方、「心理的ストレス」は仕事や学業の悩み、死別、病気、離婚や別居、環境の変化、喜怒哀楽の感情などによるものです。

実際はストレスがかかっていても、本人は自覚をしていないこともあります。たとえば、次のような場面でもストレスにより血圧は上がっています。スポーツをしている最中に息を詰めるなど緊張する場面はたくさんあるでしょう。他にも暴飲や暴食、何となく調子が悪いなどの変化を感じるときには無意識にストレスを抱えていると考えられます。

医師の白衣を着た人の前で緊張して血圧があがることを「白衣高血圧」と呼びますが、診察室で軽症の高血圧とされる方の15%~30%が該当すると言われていります[1]。この場合は特に問題ないのですが、逆に健康診断や病院の診察では正常なのに、職場や家庭で血圧が高いことがあります。これを「仮面高血圧」と呼びますが、正常とされる場合の10~15%が該当するとされています[1]。ストレスのほかに喫煙や肥満などが関与しますが、これについては十分な注意が必要です。自宅や職場などでの血圧が収縮期135以上、もしくは拡張期85以上かどうかが目安です。ご心配があれば医療機関でご相談ください。

ストレスはあらゆる病気のもとにもなりますので、リラックスした状態でいられる時間を多く持つように心がけましょう。

ストレスを溜めこみやすいタイプは早めの対策を

健康な状態であれば一時的にストレスを受けても時間とともに血圧は正常値になりますが、そのまま戻らない場合は要注意です。特に気をつけていただきたいのが、血圧の変動が起こりやすい65歳以上の高齢者、複数の病を併発している内臓脂肪型肥満の方、家族に脳卒中や心筋梗塞などの循環器系疾患既往歴がある方などです。

ストレスを溜め込みやすいタイプであれば、心療内科や精神科を受診してもよいでしょう。医師や臨床心理士に話を聞いてもらうことでストレスが和らぎ、よい方向に向かうこともあります。また、ストレスを感じやすい方は家庭でも血圧を測定する習慣を身につけるようにして、自分でいち早く変化に気づけるようにしておきましょう。

血圧を測ったら高めに出て心配になり、さらに血圧が上がってしまいきりがなくなることも度々みかけます。

一般に収縮期180以上、もしくは拡張期120以上の血圧が持続する場合は重大疾患がある可能性や、臓器症状が生ずる危険性がありますので速やかな対応が考慮されます。

そこまで高くなければまずはリラックスしてから血圧をはかってみてください。

健診では正常でも日々多忙な職場やご家庭で血圧が高くなる「仮面高血圧」は、ストレス社会といわれる昨今、特に「いつも忙しいけど健診では大丈夫」と思っている方は少し留意すべきでしょう。

参考文献

  1. [1]日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会. 高血圧ガイドライン2014. 日本高血圧学会. 2014
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