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妊娠超初期症状と身体の変化とは?生理前の症状との違いについて

更新日:2017/12/13 公開日:2015/01/30

妊娠の超初期症状

生理予定日よりも前に妊娠の兆候に気づくことがあります。この「妊娠超初期症状」とは身体にどのような変化を起こすのかご存知ですか。ここではドクター監修のもと、妊娠超初期の症状や身体の変化について、生理前の症状との違いについて詳しく解説します。

妊娠は、生理予定日になっても生理が来なかったり、基礎体温が上がったまま下がらないことで気づくことが多いですが、妊娠の「超」初期症状に気づくというケースもあります。症状には個人差があるため、妊娠がわかってから思い当たることもあるようです。生理予定日の前にあらわれる妊娠超初期症状と身体の変化についてみていきましょう。

妊娠超初期症状とは

妊娠4~5週ごろから、産婦人科で診察を受けて妊娠が確定するまでの時期を一般に「妊娠超初期」と呼びます。

妊娠週数は、前回の生理開始日から計算します。そのため、正常に生理が来ている方の場合、生理予定日を過ぎて遅れに気づくころには、妊娠4~5週目に入っています。

そしてこの妊娠超初期には、女性の身体の内外でさまざまな自覚症状がでます。

ただ、妊娠超初期症状は個人差も大きく、いつからどのようにという明確な基準もありません。

妊娠超初期症状と生理前の症状はほとんど同じ

妊娠超初期症状で、自覚しやすい代表的な症状としては次のものが挙げられます。

  • 腰痛
  • 下腹部の痛み
  • トイレが近い
  • 便秘または下痢
  • 乳房の張りや痛み
  • 頭痛
  • 強い眠気
  • 臭いに敏感になる

それから、身体のだるさ、イライラなどに加え、熱っぽさや喉の渇きを感じることもあるようで、風邪の引き始めに似た症状を感じる方もいるようです。

例に挙げた症状が引き起こされるのは、妊娠を継続するために必要なプロゲステロン(黄体ホルモン)が増加することが原因ですが、これらは月経前症候群(PMS)と呼ばれる生理前の症状に非常によく似ています。参考までに、「月経前症候群」(PMS)で挙げられる症状についてみてみましょう。

生理前に起こる「月経前症候群」(PMS)のほうが、症状が多い?

PMSの症状には主に次のものが挙げられます[1]。

体の症状

  • 乳房が張って痛い
  • 胃や下腹部の痛み
  • 吐き気
  • 下痢や便秘
  • 身体が重くてだるい
  • 腰痛
  • 肩こり
  • 冷え症
  • 頭痛
  • 手足のむくみ
  • ひどい眠気、または睡眠リズムの崩れや不眠
  • 食欲増進(特に甘いもの)
  • のぼせやめまい
  • 肌荒れ
  • ニキビなどの吹き出物

心の症状

  • イライラして怒りっぽくなる
  • 不安が膨らむ、憂うつで後ろ向きな気持ちになる
  • 集中力が低下する
  • うっかりミスが増える
  • やる気・意欲が低下する
  • 性欲が増進、または減退する

比較すると、「月経前症候群」(PMS)で感じる症状のほうがたくさんあるといえます。どちらにせよ、これらの症状に思い当たることがあっても、妊娠しているかどうかを判断するのは難しいといえるでしょう。

妊娠超初期症状に特徴的なのは、強い眠気と臭いへの反応

妊娠超初期症状の中でも、「強い眠気」と「臭いへの反応」は、比較的多くの人が感じるようです。

いくら眠っても眠くなるのは、排卵後に増加するプロゲステロン(黄体ホルモン)が原因で生じる体内のむくみと持続的な体温上昇が動作を鈍くさせることが考えられるでしょう。

臭いに対して敏感に反応するようになるのは、女性ホルモンのエストロゲンが関係していると考えられます。嗅覚の感受性を高めるエストロゲンは妊娠により増加し続けるため、臭いに対する反応は非常に敏感になり、お気に入りの匂いですら不快に感じることもあります。

妊娠超初期症状と基礎体温の変化

ふだん基礎体温を測っている人は、基礎体温のデータに変化がみられるかもしれません。排卵すると体温は高温期に入ります。受精が成功し、妊娠が成立した場合にはこの高温期が継続します。よって基礎体温をつけている場合は、次の生理予定日あたりで体温が下がることがありません。妊娠超初期の症状として、熱っぽさを感じる人もいるのはこのためです。高温期が3週間以上続いている場合には、妊娠の可能性があると考えてよいでしょう。

月経周期と基礎体温の関係と基礎体温の正しい測り方については、『妊娠したい人の基礎知識(6)基礎体温の正しい測り方と注意点』をご参照ください。

PMSでも妊娠でもなく婦人科系の病気であることも

ただ、PMSの症状か、妊娠による症状かと思っていたら、どちらも違っていたということもあります。

早期の更年期障害の場合

微熱、月経不順や頭痛、肩こり、イライラや不安感といった症状がおこります。

黄体機能不全の場合

高温期が短い、あるいは1回の月経周期で高温期が2度あります(M字型になっている)。

基礎体温は女性にとって、婦人科系の不調を表してくれるものでありますし、妊娠のチャンスを知らせてくれるものでもあります。日頃から基礎体温をつけておくと、このように、何かあった時に早く変化に気づき、早めに対処することができます。

婦人科に関わる病気や体調の変化は似ている症状が多く、自分ではよくわからないこともあります。妊娠の可能性がある場合、身体の変化のチェックのほか、妊娠検査薬を使用しても100%確実にわかるというものでもありません。いつもと違う体調の変化が続く場合は自己判断せず、婦人科を受診しましょう。

参考文献

  1. [1]川瀬良美ほか. 本邦における成熟期女性のPMSの実態, 日本女性心身医学会雑誌 2004; 9(2): 119-133
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