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ヘルペスの感染経路と症状の特徴と治癒までの経過

更新日:2017.12.01
公開日:2015.01.30
ドクター画像
この記事の監修者
おおり医院 院長 大利昌久

ヘルペスは、水ぼうそうのように誰もが一度はかかりうる一般的な感染症です。ここでは、ドクターの監修のもと、ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスの存在や、唇や性器の周りに水ぶくれができる特徴的な症状などを解説します。

誰もが一度は耳にしたことのあるヘルペスという病気。再発をくり返したり、一度かかると治らなかったりという理由から、怖い病気のように思えるかもしれません。しかし、原因や症状、感染経路や再発防止の対策など、正しい知識を身につけておけば上手にコントロールすることができます。まずは、ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスの特性と、主な症状から説明します。

ヘルペスウイルスによる感染経路

ヘルペスは怖い病気ではなく、誰もが一度はかかっている一般的な感染症です。たとえば、ほとんどの人が子供のころにかかる水ぼうそうも、そのひとつ。「ヘルペスウイルス」と呼ばれるウイルスが皮膚や粘膜に感染して、水ぶくれができる病気のことを言います。

このヘルペスウイルスの特徴は、一度感染すると、人間の神経細胞の中に一生棲みついてしまう「潜伏感染」であるということ。ウイルスが神経細胞の中で潜伏している間は症状が出ません。しかし、疲労やストレスが溜まり、身体の抵抗力が衰えているときなどに暴れ出し、ウイルスが増殖を始めて皮膚や粘膜に現れます。このように、一旦は症状が治まっても、しばしば再発をくり返すのがヘルペスの特徴です。

代表的な口唇ヘルペスの場合、日本人でウイルスに感染している人は20~30代で約半数、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータがあります。しかし、ヘルペスウイルスに感染していても必ず症状が現れるとは限らず、感染に気づいていない人も多く存在します。

口唇ヘルペス・性器ヘルペスの症状と治るまでの経過

人に感染するヘルペスウイルスのうち、一般的なのは「単純ヘルペスウイルス」と呼ばれるウイルスです。身体のどの場所にも感染し、皮膚に水ぶくれを起こします。代表的なものは、唇の周辺にできる「口唇ヘルペス」と性器周辺にできる「性器ヘルペス」。小さな水ぶくれがたくさんできて、痛がゆい状態が続き、やがて水ぶくれが破れてかさぶたになると1~3週間ほどで自然に治ります。

幼小児期の初感染では、症状が現れないか、現れたとしても軽症で済むことがほとんどです。また、幼小児期に一度感染すれば免疫ができるため、大人になってから再発しても軽症で済みます。しかし、生活様式の変化にともない、現代は子供のころに感染する機会が減ってきているそうです。大人になってからの初感染は重症化しやすいといわれており、注意が必要です。

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