
顔と並んで乾燥が気になるパーツといえば、ひじ・かかと。特に空気の乾燥する冬場は、固くなって黒ずんだり、ひび割れして白く粉をふいたりと、悩みを抱える人が多いようです。しっとりと潤いのあるひじ・かかとを取り戻すには、どうしたらいいのでしょう?
ひじ・かかとが乾燥しやすい理由とは?
顔や頭に比べて、ひじ・かかとには皮脂腺が少ないため脂分の分泌が十分でなく、そもそも乾燥しがち。そのうえ衣服で擦れたり圧迫されたりと、外的刺激を受けやすい部位でもあります。例えば、何気なく頬杖をつけば机とひじの間には摩擦が生じ、身体の重みを支えるかかとも常に刺激を受けています。
乾燥や外的刺激によって肌の角質層がダメージを受けると、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。これ以上水分を失ってはいけないと、壊れた角質層を修復する働きが生じ、新たな角質細胞がどんどん作られます。
ただ、ここで作られた角質細胞は、形も不揃いで不完全。正常に働かない細胞の塊となって積み重なってしまいます(=角質化)。若いうちは新陳代謝も良く、一定期間を過ぎればこれらの角質は剥がれ落ちますが、加齢に伴い新陳代謝のサイクルが乱れると、角質は蓄積されるばかり。そこに、さらなる外的刺激が加わると、表面に亀裂ができたり白い粉をふいたりして、固く乾燥したひじ・かかとになってしまうというわけです。
ひじ・かかとの乾燥、どうケアする?
カチカチになったひじやかかとのケアは、お風呂で行うのが一般的。まず湯船に浸かって肌を柔らかくしてから、軽石や専用のスクラブ剤などを使って蓄積された古い角質を落とします。
ここで気をつけたいのが、角質を落としすぎないこと。良質な角質まで傷付き、角質の蓄積をさらに促してしまう場合もあるので注意が必要です。古い角質の除去は、週1回程度に留めておくのがいいでしょう。
角質を取り除いた後は、クリームなどで保湿をします。保湿効果が極めて高いと言われるセラミドなど、様々な有効成分を含んだ製品が販売されています。クリームを塗った部分を靴下や手袋で覆うと有効成分が肌に浸透しやすくなり、より高い効果が期待できます。
セラミド配合のスキンケア品の種類や特徴について知りたい方は、「セラミド配合化粧品の正しい選び方」をご覧ください。また、その他に、乾燥肌対策に強い効果を発揮してくれるクリーム「シアバター」についても、確認してみてくださいね。