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5段階別に見る虫歯の治療方法と期間、虫歯の正しい予防法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/03/03

虫歯の治療

虫歯には、CO、C1、C2、C3、C4と5段階あり、それぞれの段階によって、治療法が変わります。そこで今回は、段階ごとの治療の内容と、治療にどのくらいの期間がかかるのかを、医師の監修のもとご紹介します。

虫歯が起きる原因とは?

虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」は、食べ物や飲み物に含まれる糖分によって増殖し、ネバネバしてくっつきやすい「グルカン」という物質を放出します。歯に付着したグルカンに、さまざまな細菌が増殖してできたのが「プラーク(歯垢)」。プラーク中の細菌が糖分を取り込んで酸をつくりだすと、プラークと接触している歯の表面が溶かされ、虫歯になるのです。

虫歯の治療は進行度合いによって違う

虫歯は、その進行度合いによって、CO、C1、C2、C3、C4の5段階に分けることができます。それぞれの段階で、どんな治療を行うのかを紹介します。

CO(要観察歯)

COは、歯の表面の「エナメル質」が溶け始めて白くなっている状態です。歯に穴は開いておらず、痛みがある、しみるなどの自覚症状もありません。この段階なら、毎日しっかりと歯のケアを行うことで「再石灰化」が促され、虫歯が修復されていく可能性が高くなります。このため、虫歯を削るなどの治療は行いません。

C1(初期段階の虫歯)

C1になると、再石灰化によって虫歯が治ることはありません。虫歯の部分だけを小さく削り取り、削り取った部分に「コンポジットレジン」という、プラスチック製の詰め物を入れるのが一般的な治療になります。コンポジットレジンはやわらかいペースト状で、可視光線に当てると短時間で固まる素材です。このため、型取りをする必要がなく、治療は1回で済みます。ただ、最近ではC1の虫歯はCOと同じく削らないで経過を観察する場合も多くなっています。

C2(冷たいものがしみる虫歯)

C2は、エナメル質の下にある「象牙質」に虫歯が進行した状態で、虫歯が歯の中で大きく広がっています。虫歯が神経に近づくにつれて、冷たいものや熱いもの、甘いものがしみるようになります。

治療では、虫歯になっている部分を取り除き、コンポジットレジンでその場で詰めるか、詰め物(インレー)を入れるための歯型を取ります。詰め物が完成するまでは仮の詰め物を入れ、2回目の受診時に、完成した詰め物と交換します。このため、インレーによる詰め物の治療は、最短でも2回かかります。

C3(痛みがある虫歯)

C3は、歯の神経まで虫歯が到達している状態。何もしていなくても、ズキズキする激しい痛みを感じる時もあります。さらに放っておくと、神経が死んで腐ってくるので、神経を取り除く「根管治療」が必要です。

まずは、虫歯になっている部分を削り、神経を取り除きます。炎症がおさまったら、神経を取り除いた部分を薬で埋め、被せ物(クラウン)を入れるための土台をつくります。そして、土台が入ったら型を取り、そこに被せ物(クラウン)を入れます。C3の治療期間は、炎症の状態や施術方法によって変わってきますが、1〜3か月ほどかかることがほとんどです。

C4(歯が崩れて末期状態の虫歯)

C4は、歯の神経が死んで腐り、それとともに歯が崩れ、根元しか歯が残っていない状態です。ここまで来ると、歯を残す治療は難しく、抜歯する可能性が高くなります。抜歯した後は、部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどを入れます。

治療期間は、部分入れ歯やブリッジなら抜歯から約3~4か月。インプラントの場合は、短くても抜歯から6か月以上かかるケースが一般的です。

もし前歯が虫歯になってしまったら!?

前歯は、歯の中でもっとも目立つ歯です。虫歯になって穴が開いていたり、黒く変色したりしていると、それだけで清潔感が損なわれてしまいがちです。前歯に虫歯ができたときは、なるべく早く治療を受けることが大切です。

C3の治療で使用される前歯の被せ物には、さまざまな種類があります。

  • オールセラミック(保険適用外):本物の歯に近い自然な仕上がりです。汚れがつきにくく、変色もしにくいといわれています。ただし、保険が適用されないので、1本につき8〜15万円前後と高額です。
  • 硬質レジンジャケット(保険適用):全体がレジン素材でできている。1本数千円~。
  • 硬質レジン前装冠(保険適用):中身は金属で、表面の見える部分だけをレジンで覆っている。1本数千円~。

どちらもプラスチックであるため、本物の歯のような透明感はなく、見た目はあまりよくありません。数年たつと黄色く変色する場合があります。

親知らずの虫歯治療について

口の一番奥に生える親知らずは、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい歯です。虫歯を治療しても、しばらくすると再発することがほとんど。そのため、親知らずが虫歯になった場合は、あえて治療せずに抜歯するケースもあります。

抜歯したほうがいいケース

  • 横や斜めに傾いて生えている
  • 虫歯が神経にまで到達している
  • 隣の歯にも虫歯が移っている
  • 口を大きく開けられない

抜歯しなくてもいいケース

  • 親知らずが上下まっすぐ生え、きちんと噛み合っている
  • 歯ブラシなどで、きちんと汚れを落とせる
  • 入れ歯やブリッジの土台として親知らずが必要
  • 歯の矯正治療で、正しい位置に動かすことができる
  • 歯肉に完全に埋もれていて、腫れや痛みなどがない

虫歯を予防しよう!

歯磨き法

虫歯を予防するためには、プラークを取り除き、ミュータンス菌を減らすことが大切です。歯ブラシを歯の表面の根元に直角に当て、歯茎にもブラシが当たるようにして歯を磨きましょう。歯ブラシは、5mm程度の幅で小刻みに動かし、1本ずつていねいに磨きます。また、プラークは歯と歯の間にもたまりやすいので、歯磨きの後にデンタルフロスを使い、歯と歯の間もきれいにしておきましょう。

歯磨きのタイミング

毎食後、早めに歯を磨きましょう。忙しいときにゆっくり歯を磨くのは難しいものですが、就寝前だけは時間をかけてしっかり磨くことが重要です。歯の細菌は、唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾きやすい睡眠中にもっとも繁殖するためです。

食事で心がけること

唾液には、口の中の細菌を洗い流したり、細菌によって溶かされた歯のエナメル質を再生したりする働きがあります。食事をするときは、しっかりとよく噛んで食べ、唾液の分泌を活発にしましょう。

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