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歯周病の治療に使われる薬の種類

更新日:2016/12/15 公開日:2015/03/02

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の予防と治療

歯周病はプラーク(歯垢)が原因で起こる病気なので、それを取り除くことが治療の基本ですが、補助的に薬を利用することもあります。そこで今回は歯周病の治療で使われる薬についてドクターの監修のもとご紹介していきます。

笑顔の女性

歯周病の薬物局所配送療法

歯周病は、細菌の感染によって起こる感染症なので、治療では細菌がつくり出したプラーク(歯垢)を取り除き、口の中を清潔に保つことに重点が置かれます。歯科医院では、先端に刃がついた器具で歯周ポケットに付着したプラークや歯石を取り除く、「スケーリング」や「ルートプレーニング」といった機械的治療を行うのが基本ですが、強い炎症があったり、膿が止まらなかったりする場合は、歯周ポケット中に、抗生物質や抗菌薬などを入れて、有害な細菌の増殖を抑制する方法が行われることがあります。

以前は薬の効果を持続させるため、頻繁に歯科医を受診する必要がありましたが、最近では「薬物局所配送療法(LDDS)」といって、歯周ポケットの中で徐々に患部へ成分が浸透するように工夫された薬剤が使われ、効果が長時間持続するようになりました。

薬物局所配送療法では、飲み薬のように全身へ作用するのではなく、歯周ポケットだけに局所的に作用するため、薬が少量で済み、副作用が比較的少なくなったというメリットもあります。この薬物局所配送療法では一般的に、「ペリオフィール」という軟膏を利用することが多いようです。

ペリオフィール…細菌が生育するのに必要なタンパク質ができるのを阻害し、細菌の増殖を抑える「塩酸ミノサイクリン」という抗生物質をペースト状にした軟膏です。歯周ポケット内に充満する量を注入すれば、1週間ほど効果が持続します。

歯周ポケット内洗浄法

スケーリングやルートプレーニングといった機械的な治療では、歯周ポケットの奥深くにまで器具が届かず、プラークが残ってしまうことがあります。そこでこういった場合は、殺菌消毒効果のある薬を使い、歯周ポケットの中を直接洗浄する「歯周ポケット内洗浄法(ポケットイリゲーション)」を行うこともあります。この場合は、「ポピドンヨード」や「クロルヘキシジン」「塩加セチルピリジニウム」などが利用されることが多いようです。

ポピドンヨード…うがい薬のイソジンにも含まれる成分で、即効性があり、広範囲の微生物に対して殺菌作用を示します。※甲状腺疾患をはじめ、既往歴がある方は医師にご相談ください。

クロルヘキシジン…歯周病と関連する真菌(カビ)に対する殺菌効果が高く、古くから歯周病の殺菌薬として使われてきました。また、ほかの消毒薬に比べると、抗菌効果が長く持続するというメリットもあります。※ただし、歯周ポケット内にタンパク質が多い状態では不活化されてしまいます。

塩加セチルピリジニウム…強い殺菌力や抗カビ作用があるので、マウスウォッシュやトローチ、うがい薬などの医薬品に利用されています。

これらは、あくまでも一時的にバイオフィルムを破壊することで歯周病菌を除去しますが、完全には取り除けないため、継続的なケアが必要となります。

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