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背中のブツブツ・吹き出物・おできの種類と治し方

更新日:2017.06.23
公開日:2015.03.02
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

皮膚にブツブツができていると、美容面では大きなデメリットになります。顔、身体の全面には気を遣っていても、背中の肌にはなかなか目がいきとどかないもの。背中の肌を美しく保つための知識を、ドクター監修のもと説明します。

ある日、ふと鏡を見ると、背中一面にブツブツが発生していた…という経験がある人もいるのではないでしょうか。顔のスキンケアも重要ですが、トータルでの美容を考えるなら、ボディケアにも手を抜くわけにはいきません。こちらでは、背中の皮膚を美しく保つために知っておくべき基礎知識を解説しています。

背中にできるブツブツの種類

普段、自分の目で見るのが難しいため、背中のブツブツというのは見落としがちです。偶然、温泉やスパ施設で同行者に指摘されたり、鏡で背中を見る機会があった時に「こんなに背中の皮膚が荒れていたのか…」とビックリする方も多いでしょう。

ここでは、背中にブツブツができる主な原因3つと、その対応法を紹介します。

背中ニキビ

名前のとおり、背中に発生するニキビです。ただ、身体にできるニキビは、顔のニキビと異なり、アクネ菌によって悪化することは稀です。多くの場合、マラセチア真菌というカビの一種が皮脂を分解し、遊離脂肪酸という刺激物質を生成することで炎症を起こします。

もともと背中は皮脂の分泌量が多く、マラセチアの増殖が起こりやすい部位。背中ニキビに悩む人が多いのは、このためです。マラセチアが原因菌であることから、正式名称ではマラセチア毛包炎と呼ばれます。

背中のブツブツに悩んでいる人は、この背中ニキビを発症していることが多いです。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤というのは、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によって表面に出てきた老廃物が、正常に排出されず、皮膚の内側に留まってしまったもの。別名で、この症状をアテローマと呼びます。初期症状は皮膚にしこりが発生する程度ですが、進行すると肥大していきます。皮膚内の老廃物を餌に細菌が増殖すると痛みをともなう炎症を起こすこともあるので、注意が必要です。

治療する場合は、局所麻酔下で切除手術を行うのが一般的です。炎症が生じている場合は抗生物質で患部の細菌を一掃します。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛孔性苔癬は、毛穴に角質が詰まって盛り上がってしまう症状。同じ部位にまとめて生じるため、ブツブツとした見た目になり、美容面で大きなデメリットとなります。ただ、健康上の問題には発展しないので、病気なのかどうかは微妙なところ。実際、単なる生理現象の1つと解釈する考え方もあります。

治療する場合は、サリチル酸などの薬液で角質を溶解するケミカルピーリングを行うのが一般的。その他、乾燥すると悪化する性質があるため、ヘパリン類似物質などの保湿剤を塗布する方法も知られています。

詳しくは『背中のぶつぶつはニキビだけじゃない?毛孔性苔癬って?』の記事も参考にしてください。

背中ニキビの原因と治療法

それでは、背中のブツブツの中で特に多く見られる背中ニキビの原因、治療法を見ていくことにしましょう。

背中ニキビの原因菌は、多くの場合、マラセチア真菌です。皮膚の乾燥、ストレスによる交感神経の活発化によって皮脂分泌が促され、その皮脂がマラセチアの増殖を誘発して、ニキビが生じる…というメカニズムになります。

そのため、カビの一種である真菌を一掃するために抗真菌剤を投与するのが一般的です。また、自分でできる予防ケアとしては、乾燥を防ぐために保湿化粧品を使うことも有効です。さらに寝具、下着などが不衛生になっていると背中ニキビが悪化しやすくなりますので、そういった肌に触れる製品の衛生状態を保つことも重要と言えます。

背中ニキビの予防法

過剰なストレスや不規則な生活による睡眠不足などは、自律神経の乱れを起こし、ホルモンバランスの崩れを招きます。そのため、規則正しい生活を送ることはもちろん、過度な飲酒や糖分・油分の多く入った食べ物のとりすぎには注意しましょう。また、背中部分を清潔に保ち、入浴後には保湿を行ったり、ビタミンC誘導体を含んだ美容液をぬるなどケアをしっかりと行ないましょう。

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