長く美しいまつげは女性の憧れ。それを裏付けるように、さまざまなまつげメイクが世の中にあふれています。しかし、美しい目もとを作るためのメイクがまつげを痛め、抜け毛を誘発しているというのも事実です。メイクによるダメージを緩和し、丈夫ですこやかなまつげを保つためにも、毎日のケアに加えてまつげを伸ばすことに効果的な栄養素を意識的に摂取しましょう。まつげが伸びる育毛効果のある食べ物をご紹介します。
まつげを伸ばすために摂りたいおすすめの食べ物
「食べるとまつげが伸び、濃くなる食べ物(=ピンポイントでまつげに影響を与える食べ物)」というものは、残念ながら存在しません。しかし、まつげも体毛であるため、育毛に効果的な栄養素を積極的に摂取することが、すこやかで美しいまつげの保持につながると言えます。以下に、育毛のサポートに効果的とされる、主な栄養素をご紹介します。
毛や肌の健康保持に期待できるL-シスチン
L‐シスチンに含まれるイオウは、皮膚や体毛、爪の主成分であるタンパク質を作る重要な成分といわれています。毛や爪、肌を健康に保つ効果と、美肌・美白効果、老化や病気から体を守る効果が期待できるとされています。
L‐シスチンを多く含む食品には、牛肉、羊肉、牛乳、鮭、オートミール、小麦粉などがあります。肉類から摂取する場合は、野菜などと組み合わせ、栄養素をバランスよく摂るよう心がけましょう。
育毛に欠かせないメチオニン
必須アミノ酸の一つなので、食事からの摂取が必要です。髪などの体毛を構成するタンパク質のほとんどは、ケラチンで占められています。ケラチンは18種類のアミノ酸から成るのですが、中でも上述したシスチンというアミノ酸が多くの割合を占めます。このシスチンの材料となるのが、メチオニンです。よって、健康な髪を育むために欠かせない栄養素となるのです。育毛効果以外にも、肝機能の向上、アレルギー症状の緩和、うつ症状の改善、老化防止、ヘアケアなどに効果があります。
多く含まれる食品には、鶏肉、牛肉、羊肉、マグロ、かつお、牛乳、チーズ、豆腐、ナッツ類などがあります。
毛に必要なタンパク質生成をサポートするビオチン
水に溶けやすい水溶性の成分で、アミノ酸や脂質の分解・代謝を助ける働きをしています。体内では肝臓、腎臓、筋肉、乳腺、消化管の順に多く存在します。ビオチン不足になると、アミノ酸からタンパク質をスムーズにつくることができなくなるため、タンパク質を主成分とする体毛や皮膚、粘膜の生成に影響が出てきます。
ビオチンを多く含む食品には、牛レバー、魚介類、ヨーグルト、大豆、卵、ほうれん草などがあります。
皮膚や毛の生え変わりを促進する亜鉛
ミネラル成分として人間の体内で血液や皮膚、骨、腎臓、肝臓、毛などの細胞に存在しています。毛の主成分であるタンパク質の合成を助けたり、酵素の構成成分となって代謝を助け、皮膚や毛の生え変わりを促進する働きをします。抜け毛を予防する効果のほか、成長促進、二日酔い防止、味覚を正常に保つ効果もあります。
亜鉛が多く含まれる食品には、生牡蠣、カニ、豚レバー、牛乳、納豆などがあります。亜鉛はミネラルの中でも不足しがちな成分なので、意識的に摂取する必要があります。
新陳代謝に重要なポリアミン
細胞分裂を促進するなど、新陳代謝を正常に行うための重要な役割を担っているため、不足すると細胞の老化が著しくなるといわれています。
ポリアミンが多く含まれる食品には、大豆発酵食品、チーズ、きのこ類、鶏肉などがあります。
まつげを伸ばす美容液の効果
一方のまつげ美容液は、一般の化粧品です。こちらは、現在生えているまつげにアプローチするためのアイテムで、トリートメントのような存在です。ダメージからまつげを守るための保湿成分をはじめ、オタネニンジンエキスやアセチルデカペプチド-3などを配合しており、まつげのコシやツヤを高める効果が期待できます。また、まつげは、落ちにくいアイメイクや、それを落とすためのクレンジングによりダメージを受けやすいものです。まつげ美容液はそれらのダメージを和らげ、抜け毛の予防にも効果的だといわれています。
まつげ美容液をしっかり塗る方法
まつげ美容液を塗るタイミングは、洗顔後すぐのなにもつけていない状態のときです。朝と夜の2回、スキンケア前に行うことが多いようですが、使用回数は商品によって異なりますので注意書きをしっかり確認してください。まつげの根本とまつげそのものに塗りましょう。
まつげを伸ばし増やすためのケア方法
まつげを伸ばすためには以下のようなアイテムを利用するといいでしょう。
- その1 目もとをきれいに洗う
- 他の部分のメイクより濃くなりがちなアイメイクを落とす際には専用のリムーバーを使用し、力を入れずにやさしく落としましょう。コットンに専用リムーバーを染み込ませ、ポイント部分に少し置いておくと、自然にメイクが浮いてくるので、ゴシゴシこすらずともメイク残りなくきれいに落とすことができます。
- その2 まつげ美容液を活用する
- まつげ美容液を使用することで退行期前の抜け毛を防ぐことが可能ともいわれています。メイク時のダメージの緩和にもつながるので、より丈夫なまつげを保つことができるでしょう。代表的な成分としては、毛の成長をサポートするアセチルデカペプチド-3や、保湿、血行促進に効果のあるオタネニンジンエキス、まつげ専用保護成分のワイルドラッシュなどがあります。せっかくまつげ美容液を使用するのですから、美容液の効果が存分に発揮されるよう使いましょう。
- その3 「育毛サプリ」という方法もある
- 最近は、まつげ専用の育毛サプリというものも市販されています。ビオチンや亜鉛、L-シスチンなど、育毛に効果的とされる成分が配合されており、健康なまつげを保つだけでなく、まつげを伸ばすためのサポートも期待できるアイテムです。皮膚が弱くてまつげ美容液はかぶれるから使用できないという方や、目にしみることに悩んでいるという方に特におすすめです。
詳しくは、『まつ毛を伸ばすためのお手入れ方法3選』の記事をご覧ください。
まとめ
まつげの育毛剤や美容液にたよるだけでなく、自分でも日頃からまつげをダメージから防いで労わる工夫をすることもとても大切です。
バランスのよい食事で必要成分をしっかり摂取し、健康で丈夫なまつげを保つ一助としてください。普段の食事で必要量を摂取するのがなかなか難しいという方は、サプリメントで補うことをおすすめします。ただし、栄養素によっては摂取量の上限があるので、注意してください。
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