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子供の身長が伸びない?低身長症とは

更新日:2018/07/26 公開日:2015/03/31

低身長症

子供の身長が伸びていないと感じたら、「低身長症」である可能性が考えられます。「低身長症」とはいったいどのようなものか、その概要と原因について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

同年齢の子に比べて背が低い場合、「低身長症」の可能性が疑われます。低身長症とはいったいどのようなものなのかについて解説します。

低身長症って何?

低身長症とは、子供の背の高さや伸び率が、医学的な見地から、ある一定の基準を下回った場合を指します。以下に、その基準を紹介します。

低身長症の基準(1):平均身長よりも著しく低い

子供の身長が同性同年齢の平均身長に比べて著しく低い場合は、医学的に低身長と定義されます。その目安となる数値には、平均身長とのばらつきの大きさ(分布幅)を示したSD値(Standard Deviation)が使われます。+2SD~-2SDが標準とされ、-2SDを下回ると「低身長症」であると言えます。低身長症の割合は、同性同年齢の子供100人の2~3割といわれています。

低身長症の基準(2):1年間の背の伸びが著しく悪い

子供の身長の伸びが同性同年齢の平均的な伸び率に比べて低い場合も、低身長症と言えます。この場合もSD値が使われ、-1.5SD以下の状態が2年間続く場合は、「低身長症」であるとされます。

目安としては、小学校低学年の場合は、男女ともに1年間で5~6cm身長が伸びるのが標準ですが、この数値が4cmを下回る状態が2年以上続くと、低身長症となります。

基準(1)と(2)の両方が当てはまる場合、または片方が当てはまる場合のどちらでも「低身長症」であると定義されています。

どうして低身長症になるの?

低身長症には、生活環境やストレス、遺伝などが要因となる「病気が原因ではないケース」と、身体的になんらかの異常が見つかる「病気が原因のケース」があります。

病気が原因ではないケース

〇家族性

父や母の背が低い場合などの遺伝的な要因を指します。

〇環境性

食事・睡眠・運動といった生活環境や、ストレスなどが身長の伸びに影響している場合を指します。特に、極端に食が細い、好き嫌いが激しいといったことによる栄養状態の悪さは、成長を妨げる大きな要因になります。

これらのいずれにも当てはまらず、原因となる要素が一切見当たらないケースもあり、これは「特発性低身長症」や「体質性低身長症」、「非内分泌性低身長症」と呼ばれます。

病気が原因のケース

〇成長ホルモンの異常(成長ホルモン分泌不全性低身長症)

骨の成長を促して身長を伸ばす働きをする「成長ホルモン」の分泌が不足することで低身長になるケースです。分泌が不足する原因には、下垂体が障害を受ける脳の外傷や脳腫瘍などがあります。また、原因がなくても成長ホルモンの分泌が低下する場合もあります。

〇甲状腺ホルモンの不足(甲状腺機能低下症)

甲状腺ホルモンにも骨を成長させる働きがあるため、甲状腺ホルモンの不足も低身長の原因になります。慢性甲状腺炎によって甲状腺が破壊されるもの(原発性甲状腺機能低下症)、生まれたときから甲状腺機能に低下が見られる先天的なもの(クレチン症)などがあります。

〇小さく生まれたことが原因(SGA性低身長症)

SGAとは「small for gestational age」の略で、出産時に平均よりも身長・体重が小さく生まれる「子宮内発育不全」のことです。多くの場合、3歳までには標準の成長に追いつきますが、まれに身長の伸びが悪く、平均より著しく低くなる場合があります。

〇染色体の異常(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など)

ターナー症候群は、性染色体に欠損がある病気で、女児の2000人に1人程度の割合で見られます。プラダー・ウィリー症候群は、15番染色体の異常による病気で、男女問わず1万人に1人程度の割合で見られます。どちらも、症状のひとつとして低身長症が起こることがあります。

〇骨・軟骨の異常(軟骨異栄養症)

軟骨無形成症と軟骨低形成症の総称で、骨や軟骨自体の異常によって身長が伸びない病気です。

〇内臓疾患(慢性腎不全など)

心臓、肝臓、消化器などの臓器の疾患があることで栄養を取り込むことができず、身長の伸びに影響が出る病気です。

低身長症は原因に合わせた治療を行うことで改善が期待できるものなので、子供に低身長症が疑われる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。

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