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低身長症は遺伝する?

更新日:2018/07/26 公開日:2015/03/31

低身長症

「親の身長が低いから、子供の背が低いのは仕方ない」と諦めてはいませんか?実際のところ、低身長症は遺伝するのでしょうか。また、子供の低身長を防ぐ方法はないのでしょうか。ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

親の身長が低いと、子供の背も低くなるのでしょうか?ここでは、低身長症の遺伝について解説します。

低身長症は遺伝する?

低身長症は病的な原因によって起こることもありますが、約7割は原因が特定できない「特発性低身長症」です。この特発性低身長症の中に、両親またはどちらかの背が低い場合などの「家族性低身長症」が含まれます。つまり、低身長は遺伝するということが医学的にも認識されているのです。

実際に、父親の身長と母親の身長を組み込んで子供の身長を予測するという計算式も存在します。しかし、この計算式は1952年にアメリカの小児科医師が医学雑誌に発表したものなので、かなり古いものです。また、日本人の平均身長が50年前と比べて10cm伸びているといったこともあり、子どもの身長に遺伝がどれだけ影響するかは今後さらなる研究が必要とされています。

遺伝以外の要因も影響は大きい

親の体格が子供に遺伝する、といった研究発表は多くありますが、どのくらいの確率で遺伝するのかまではわかっていません。親が低身長であっても、子供が標準身長に達している例は数多くあります。逆に、親が標準身長であっても、子供の背が低いこともあります。また、前述とのおり、日本人の平均身長(20歳の場合)は、昔に比べて大きく伸びています。このような状況から、身長には遺伝だけでなく、栄養状態や生活環境などの後天的な要因も影響していることがわかります。

病気以外で子供の背が低くなる(成長を妨げる)要因としては、主に、栄養・睡眠・運動・愛情の欠如があげられます。

まず栄養ですが、特に大切なのは幼児期。ミルクの飲みが悪い、離乳食が進まないといった子供は、その後も小食傾向が続き、栄養不足によって低身長を起こしやすくなります。幼児は一度に多くの量を摂ることができないため、栄養バランスのよい食事を1日3食きちんと食べさせましょう。

次に睡眠ですが、これは子供の成長にとても重要なものです。骨の成長を促して背を伸ばす働きを持つ成長ホルモンは、夜寝ている間に多く分泌されるため、十分な睡眠時間を確保してあげましょう。浅い眠りでは成長ホルモンが分泌されにくいので、睡眠環境を整えて深くしっかり眠れるよう配慮してあげることも大切です。

適度な運動や遊びも、食欲を高めたり、夜ぐっすり眠るために大切な要素です。

そして愛情。低身長症の中には、虐待やいじめなどの強いストレスがきっかけとなる「愛情遮断性低身長」があります。情緒が不安定になることで睡眠や食事をしっかりとれなくなり、結果、成長ホルモンの分泌量が減ることで背が伸びなくなるのです。子供に愛情をたっぷり注いであげるのはもちろん、子供の前で夫婦喧嘩をするなど、子供にとってストレスになることは避けるようにしましょう。転勤や転校などの環境の変化があった時に、十分に配慮をしてあげることも大切です。

遺伝以外の要素も関係することを認識し、成長を妨げない生活作りを心がけましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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