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歯性上顎洞炎の可能性も?副鼻腔炎(蓄膿症)と歯痛の関係

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/30

副鼻腔炎(蓄膿症)が原因のトラブルと対処法

一般的に副鼻腔炎(蓄膿症)は、風邪などが誘因となり起こることの多い病気ですが、実は虫歯や歯周病などが原因で起こる場合もあります。ドクター監修のもと、副鼻腔炎(蓄膿症)と歯痛の関係について解説します。

鼻の病気というイメージが強い副鼻腔炎(蓄膿症)ですが、場合によっては歯痛をともなうこともあります。副鼻腔炎(蓄膿症)と歯の関係について、詳しくお伝えします。

蓄膿症と歯痛の関係

風邪やインフルエンザ、花粉症などがきっかけで発症する副鼻腔炎(蓄膿症)でも、例えば目の下にある「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる副鼻腔が炎症を起こすと、頬や歯のあたりが痛くなり、虫歯ではないかと感じることがあります。一方、反対に、歯の病気が副鼻腔炎(蓄膿症)の原因となる場合もあり、これを「歯性上顎洞炎」と呼びます。

歯性上顎洞炎とは?

一部の人は、上の奥歯(第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯)の歯根の先端が上顎洞のすぐそばに近接していたり、あるいは上顎洞に突き出している場合があります。そのため、それらの歯で虫歯や歯周病が進行し、根の先端部分から上顎洞に細菌が入り込んで炎症が起こると、副鼻腔炎(蓄膿症)と同じような症状(鼻づまり、膿まじりの鼻水、顔面の痛みや腫れなど)が出てきます。

虫歯や歯周病以外にも、歯の治療の際に器具が一時的に上顎洞に飛び出してしまったり、抜歯の際に歯根が上顎洞に落ちてしまうと、まれに炎症の原因となる場合があります。これも、歯性上顎洞炎に分類されます。

鼻が原因となって上顎洞炎を起こした場合は、両側に炎症が起こりますが、歯が原因となる場合は、原因の歯がある側だけに炎症が起こるのが特徴です。

歯性上顎洞炎の治療法

歯性上顎洞炎の場合は、耳鼻咽喉科と歯科医の両方による治療が必要となります。治療に際しては、急性期にはまず抗生物質などの抗菌薬を投与し、細菌の感染を抑えて炎症を鎮めます。慢性期になると、CTなどを使って原因となる歯を特定する必要があります。原因歯は1本だけでなく2~3本の場合もあります。こうして特定した歯が虫歯であれば、根の治療、歯周病であれば、歯の抜歯を行います。このように、まずは原因となる部分を取り除くのが原則です。抜歯をすれば、ほとんどの場合症状は改善します。

上顎洞と鼻腔の通路が閉じている場合や、炎症が広がって抗生物質を使っても膿が止まらない場合、あるいは歯根などが上顎洞に落ちてしまった場合は、内視鏡などを使った手術が必要となるケースもあります。

上顎洞部分と上の歯根が接していて、第一大臼歯、第二小臼歯、第二大臼歯に問題がある場合は、要注意です。機会があれば、歯科で撮影するレントゲンなどで自分の歯の状態を確認してみましょう。接近しているようであれば、虫歯や歯周病予防を徹底し、もし上記の歯に虫歯や歯周病が見つかったら、早めに治療しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

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