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日本で最多!カンピロバクターによる食中毒の症状と治療法

更新日:2017/05/16 公開日:2015/04/13

食中毒の症状と対処法

食中毒の原因菌で増加の一途をたどっているのが「カンピロバクター」という細菌で、日本でもっとも多い食中毒の原因菌ともいわれています。ドクター監修のもと、カンピロバクター菌の特徴と、これによる食中毒の症状、治療法について解説します。

近年、食中毒の病因物質であるカンピロバクター菌が増加の一途をたどっています。日本における食中毒発生件数のうち、もっとも多い原因菌となるカンピロバクター菌について、その特徴と症状、治療法を解説します。

日本でもっとも多い食中毒の原因菌「カンピロバクター」とは

食中毒の原因菌にはさまざまなものがありますが、日本でもっとも多いといわれるのは、細菌の仲間である「カンピロバクター菌」です。乾燥に弱く、通常の酸素濃度より薄い環境を好み、31~46℃の温度域で増殖するのが特徴です。主な生息場所は、ニワトリ、ブタ、ウシ、イヌ、ネコ、水鳥など。中でも鶏肉からの感染が多く見られ、そのほとんどが生食や加熱不足が原因となっています。

2011年の推計では、カンピロバクター食中毒患者数が350万人というデータも出ており、今後も増加する可能性がとても高い、要注意な菌と言えます。

カンピロバクター菌による食中毒の症状

カンピロバクター菌に感染すると、体内で約1~7日間潜伏します。症状は、食中毒特有の下痢、嘔吐、発熱が一般的ですが、頭痛や血便を併発する場合もあります。重症化すると大量の水様性下痢が生じます。まれに、神経疾患であるギラン・バレー症候群など、重篤な合併症状を引き起こすこともあるので、注意が必要です。子どもや高齢者、病気をしている人など、免疫力の低い患者は重症化する傾向があるので、症状が現れたら早めに医療機関を受診しましょう。

カンピロバクターの治療と予防策

カンピロバクター菌による食中毒になった場合の治療法と、感染を防ぐための予防策をご紹介します。

(1)治療法

カンピロバクター菌による食中毒は、1週間程度で自然に回復することが多いです。下痢や発熱による脱水症状には、常温の水か白湯、スポーツドリンクなどを摂取することで対応しましょう。症状が落ち着いてきたら、おかゆなどの消化のいい食事で様子を見ます。

薬は、腸内の菌を殺す殺菌成分や、腸内環境を整える整腸成分を組み合わせたものを処方されることがほとんどです。下痢が起こることから、自己判断により下痢止めを服用してしまう方も多いですが、下痢止めに含まれる腸管運動抑制剤は、腸内に細菌類を閉じ込める働きをするので、絶対に使用しないでください。

(2)予防策

カンピロバクター菌は、以下を注意することで感染を限りなく防ぐことができます。

・肉(特に鶏肉)の調理時は、十分に加熱処理する

・包丁やまな板を介して生野菜などへの二次感染が無いよう、食肉を扱った後の調理器具はしっかり洗う

・生肉はできるだけ食べない

・ペットの衛生管理をしっかり行う

食中毒の原因は自分ではなかなかわかりにくいので、誤った処置をしてしまいがちです。水分補給と安静で様子を見ても改善の兆候が見られない場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

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