顔の赤みは、さまざまな原因によって起こりますが、主な原因として、
- 血管の拡張
- 皮膚が薄くなっている
- 肌の炎症
の3つがあげられます。それぞれが、どのように赤みにつながるのかをご紹介していきましょう。
顔の赤みの原因:(1)毛細血管の拡張
顔には、毛細血管が集中して張り巡らされています。毛細血管は、自律神経の働きによって、拡張と収縮をくりかえしており、これによって、血管を流れる血液の量や、その速度が調整されています。しかし、なんらかの理由で、血管が拡張したままになると、血液量が増えたまま血流が停滞してしまい、血液の赤い色で、肌が赤く見えてしまうのです。
顔の毛細血管が拡張したままになる原因には、
- 激しい寒暖差
- 人前に出ることなどでの緊張
といったものが考えられます。これらの原因によって自律神経が敏感に反応し、毛細血管の拡張が起こります。毛細血管の拡張によって、顔が赤くなる症状には、毛細血管拡張症や酒さなどがあります。
顔の赤みの原因:(2)表皮が薄い
肌には、上から「表皮」「基底層」「真皮」という3つの層があり、毛細血管が走っているのは、2層目の真皮です。このため、通常であれば、毛細血管が外から透けて見えることはありません。しかし、表皮が薄くなっていると、透けてしまい、肌が赤く見えるのです。また、表皮の一番外側には、外部の刺激から肌を守っている「角質層」があります。しかし、表皮が薄くなることで角質層のバリア機能が低下すると、肌がちょっとした刺激にも過敏に反応してしまい、これも肌の赤みにつながります。
表皮が薄くなる原因は、生まれつきの体質ということも考えられますが、肌をゴシゴシこすったり、刺激が強すぎる化粧品を使い続けていたりするなど、間違ったスキンケアによって自分で削り取ってしまっているケースも多くあります。
顔の赤みの原因:(3)皮膚の炎症
炎症とは、免疫反応のことで、その代表的な症状に皮膚が赤くなる発赤(ほっせき)があります。これは、有害物質が皮膚の内部に侵入してしまったとき、それを運び去るために、血流が増えて、毛細血管が充血することで起こります。また、皮膚が腫れる腫張(しゅちょう)や、皮膚がほてる灼熱感、皮膚が痛む疼痛(とうつう)も、炎症の症状です。
肌には、体の内部器官を、
- 紫外線
- 気温の変化
- 細菌
- 化学物質
といった外的刺激から守る役割がありますが、外的刺激が強すぎたり、角質層のバリア機能が低下していたりすると、刺激を防ぎきれなくなり、炎症が起こります。肌が炎症を起こしている症状には、
- 肌荒れ
- ニキビ・ニキビ跡
- 脂漏性皮膚炎
などがあります。
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