皮膚は分厚いよりも薄いほうが、透明感があってきれいというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、「肌の赤み」という観点で考えると、皮膚が薄いのは考えものです。今回は、その理由と、皮膚が薄くなってしまう原因について解説します。
皮膚の薄さが赤みにつながる理由
皮膚の薄さが肌の赤みにつながるのは、毛細血管が透けて見えてしまうからです。私たちの皮膚には、上から「表皮」「真皮」「基底層」という3つの層があります。そのうち、毛細血管が集中しているのは、上から2番目の真皮なので、通常であれば、肌の表面から、毛細血管が透けて見えるようなことはありません。しかし、真皮の上にある表皮が薄いと、毛細血管が透け、その中を流れる血液の色で、肌が赤く見えてしまうのです。
また、表皮の1番上には、「角質層」という薄い膜があり、ウイルスや細菌、ホコリ、紫外線などといった外部からの刺激が、肌の中に侵入するのを防ぐ、バリアとして機能しています。しかし、皮膚が薄いということは、この角質層が薄く、バリア機能が弱いということ。このため、ちょっとした刺激でも、すぐに肌が炎症を起こしてしまい、赤くなってしまいやすいのです。
皮膚が薄くなる原因は?
皮膚が薄い原因は、生まれつきの体質というケースもありますが、間違ったスキンケアによって、自分で皮膚を削ってしまっているケースも多くあります。
クレンジングや洗顔のときに、手で肌をゴシゴシこすって洗っていたり、洗顔後も、タオルでこすって拭いていたりすると、皮膚が削れて薄くなってしまうのです。こすり落とすタイプのピーリングを頻繁に使ったり、強くこすりながらフェイスマッサージをしたりするのも、肌を薄くする原因になります。また、刺激の強い成分が入った化粧品を使っていると、たとえ強くこすらなくても、化粧品の刺激で、肌が削れてしまうことがあります。
そのほか、アトピー性皮膚炎などの治療で使う「ステロイド外用薬」の長期連用によっても、皮膚が薄くなることがあります。これは、ステロイド外用薬の副作用の1つに、皮膚が薄くなって、表面にシワができる「皮膚萎縮」という症状があるためです。
また、加齢にともなって、肌の弾力の源になる「コラーゲン」や「エラスチン」が減ってしまったり、新しい肌細胞を生み出す力が衰えたりすることも、皮膚が薄くなる原因になります。
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