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握手ができない!困った手汗を止める方法

更新日:2017/07/26 公開日:2015/05/29

手汗・手掌多汗症

手汗がひどいと、急に握手を求められたようなときに応じるのが恥ずかしくて困ってしまうのではないでしょうか。そんなときに試してほしい手汗を止めるための方法をドクター監修の記事でご紹介していきます。

握手をするときや手をつなぐとき、手が汗でびっしょり濡れていると恥ずかしくて困ってしまうでしょう。そこで、手汗を止めるためのすぐにできる対処法をご紹介します。

ツボを刺激して手汗を止める

手のひらは、緊張や興奮をしたときに交感神経が刺激されることで分泌される「精神性発汗」の汗が出やすい部位です[1]。次のツボを刺激して気持ちを落ち着ければ、効果的でしょう[2]。

労宮(ろうきゅう)

手のひらの真ん中にあるツボで、軽く握り小ぶしをつくったときに中指の先端が触れる場所にあります。気持ちを落ち着かせる効果があるので、交感神経の緊張を鎮めるのに有効です。ここを5秒押して5秒離すというのを5セットほどくりかえすとよいでしょう。

合谷(ごうこく)

手の甲の親指と人差し指の骨が合流するところにあるくぼみが「合谷」です。ストレスや不安、神経過敏などの精神的な症状に効くといわれています。合谷を押すときは、反対側の手の親指を使います。親指を骨の真下にもぐりこませるように押すと効果的です。3〜5秒押して1秒離すというのを3~5セットほどくりかえしましょう。

半側発汗(皮膚圧反射)で手汗を止める

体には圧迫されている側の汗が減って、その代わりに反対側の汗が増えるという性質があり、これを「半側発汗」と言います[3]。舞妓さんは帯を胸の高さで締めていますが、これは胸を圧迫することで顔の汗が抑えられて化粧崩れを防げることを経験的に知っているからだといわれています。同じように、バストトップから5センチほど上を圧迫するつもりで強めに腕組みをしたり紐で強くしばったりすると、その間は上半身の汗を減らせるでしょう。これは顔の汗を止める方法として知られていますが、手汗にも効果があるようです。

腹式呼吸で手汗を止める

手汗を早く止めようと思えば思うほど焦りや緊張で交感神経が刺激され、かえって汗が出やすくなります[1]。手汗を止めたいなら、副交感神経を優位にするためにリラックスしましょう。しかし、「リラックスをしよう」と思っても、変に力が入ってしまうかもしれません。そこでおすすめなのが「腹式呼吸」です[4]。

息を吐くときは副交感神経が優位になるので、吐く息に意識を向けてお腹の底から深く呼吸をすると副交感神経の働きを高めることができるのです[5]。

腹式呼吸のやり方

(1)背筋を伸ばして肩の力を抜き、お腹をへこませながらゆっくりと鼻から息を吐き出します。

(2)吐ききったら力を抜き、鼻から自然に息を吸います。吸う息は自然に体の中に入ってくるので、無理に吸い込もうとする必要はありません。

(3)(1)〜(2)をゆっくりとくりかえします。

ポイントは、吐く息に意識を向けること。そして、吸うよりも吐く方にゆっくりと時間をかけることです。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

参考文献

  1. [1]Asahina M. [The Neural Mechanism of Emotional Sweating], Brain Nerve. 2016; 68(8): 883-892
  2. [2]家庭の医学. 主婦の友社. 2000; 681
  3. [3]Okagawa T, et al. Occurrence of the spinal reflex due to skin pressure in sudomotor and cutaneous vasoconstrictor nerve system of humans, Auton Neurosci 2013; 105: 162-170
  4. [4]Eriksson EM, et al. Aspects of the non-pharmacological treatment of irritable bowel syndrome, World J Gastroenterol 2015; 21(40): 11439–11449
  5. [5]Critchley HD, et al. Slow Breathing and Hypoxic Challenge:Cardiorespiratory Consequences and Their Central Neural Substrates, PLoS One 2015; 10(5): e0127082