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顔面多汗症診断のための検査とは

更新日:2018/05/16 公開日:2015/05/29

顔汗・顔面多汗症

多汗症はただの汗っかきとも似ているため、自己判断は簡単ではありません。では、病院ではどのような検査により多汗症かどうかを見極めるのでしょうか?顔面多汗症の診断基準と検査方法をご紹介します。

顔面多汗症とは、何もしていないにも関わらず、顔に異常なほど汗が出る病気です。ただの「汗っかき」とも似ているため、一般の人には判断が難しい部分も。「顔面多汗症かもしれない」と思って病院を受診したときにはどのような検査を受け、どのような場合に多汗症と診断されるのかについて解説します。

局所多汗症の診断基準

顔面多汗症を含め、体の特定の部分だけに大量に汗をかく病気を「局所多汗症」と言います。日本皮膚科学会のガイドラインでは、局所多汗症の診断基準を2つに定めています。

1つ目は、原因不明の局所的な汗が出る状態が半年以上続いていること。

多汗症の中には、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて全身の代謝が高まってしまう「甲状腺機能亢進症」や、「糖尿病神経障害」「更年期障害」「自律神経失調症」など、自律神経のバランスを乱してしまう病気によって引き起こされるものもあります。こういった場合は全身の汗が増える「全身性多汗症」であることが多いので、局所性多汗症とは診断されません。

2つ目は、次の項目のうち2つ以上に当てはまること。

(1)両手のひら、両足の裏、両脇の下というように、左右対称に多汗の症状がある。

(2)多汗の症状が週に1回以上ある。

(3)睡眠中は、異常な汗をかかない。

(4)25歳以下のときから、多汗の症状がある。

(5)家族や親戚にも多汗症の人がいる。

(6)上記のことが原因で、日常生活に支障をきたしている。

2つ以上当てはまる場合は、発汗検査を行って局所多汗症かどうかの診断を下します。

多汗症の検査

上記の診断後、診断を確定するために、医師が目で見たり手で触れたりして症状を確認します。また、客観的に発汗量を検査するために「ヨード紙法」「重量計測法」「換気カプセル法」なども行います。それぞれの検査方法を見ていきましょう。

ヨード紙法

ヨード(ヨウ素)を吸収させた紙を発汗部位に触れさせ、汗の量を見る検査法です。発汗部位に触れると汗を吸収して黒色に変色するのですが、重症の場合はヨード紙が全体的にベッタリと変色し、中等度の場合は汗腺と同じ位置に点状に変色するだけというように、視覚的にわかりやすいのが特徴です。

重量計測法

ろ紙を付着させたビニール手袋を5分間装着し、汗のついたろ紙の重さを計ることで発汗量を調べる方法です。手のひらの多汗症の検査に用いられます。

換気カプセル法

発汗部分の皮膚に密閉できる小型カプセルを装着し、そこに乾燥ガスを入れて汗を蒸発させ、出てきたガスの湿度から発汗量を調べる方法です。

顔汗が気になる方は、検査を検討してみてもいいかもしれません。皮膚科や美容外科など、多汗症を得意としている医療機関を受診してみてください。