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糖尿病と血糖値・血圧の関係性

更新日:2016/12/09 公開日:2015/06/24

糖尿病の基礎知識

血糖値が高くなることで身体にさまざまな悪影響が出てしまう糖尿病。では、なぜ血糖値が高くなってしまうのでしょうか?ここでは、ドクター監修のもと、糖尿病と血糖値・血圧の関係性について解説していきます。

糖尿病には、「血糖値」が関係しているということは、皆さんも、すでにご存知かもしれませんが、それだけでなく、「血圧」にも影響を及ぼします。そこで今回は、糖尿病と血糖値・血圧の関係性について解説します。

糖尿病と血糖値の関係

血糖値とは、血液中に含まれる「ブドウ糖」の割合のこと。ブドウ糖は、食べ物から摂取した糖質が分解されてできる物質で、私たちが活動していく上で、欠かせないエネルギー源になります。

食事をすると、一時的に血液中のブドウ糖が増えます。すると、すい臓がそれを察知し、「インスリン」を分泌します。インスリンは、血中のブドウ糖を、細胞に取り込ませてエネルギーとして活用できるようにしたり、使われずに余ったブドウ糖を、肝臓や筋肉、脂肪に蓄えたさせたりすることで、血糖値を常に一定の範囲に保っているホルモンです。

このため、インスリンの分泌量が減ったり、その働きが悪くなったりすると、ブドウ糖を消費できなくなり、血液中にブドウ糖が溢れてしまいます。その結果、血糖値が慢性的に高くなり、糖尿病を発症します。さらに、血糖値が高い状態(高血糖)が長く続くと、増えすぎたブドウ糖が血管や神経に悪影響を及ぼし、さまざまな病気(糖尿病合併症)を引き起こします。

糖尿病と高血圧の関係

血糖値が高くなることによって身体にさまざまな悪影響が出てしまう糖尿病。糖尿病は血糖値だけでなく、血圧にも関係してくることがわかっています。注目したいのが、糖尿病患者における高血圧の割合。糖尿病患者の40~60%が高血圧も患っており、これは糖尿病でない人の約2倍の頻度になるそうです。糖尿病患者が高血圧になりやすい理由としては、次の4つのことが考えられます。

血液量が増加する

液体には、「浸透圧」という特徴があり、半透膜を隔てて、濃度が違う液体が接していると、濃度の高い方が低い方から水分を吸収することで、濃度差を小さくしようとする作用が生じます。高血糖の状態だと、血管内のブドウ糖の濃度が高いので、この浸透圧の作用が生じ、血管の外から内側に水分を取り込むことで、ブドウ糖の濃度を下げようとします。このため血液の量が増え、血圧(血管内を流れる血液が、血管壁に与える圧力)が高くなるのです。

肥満の人が多い

糖尿病患者には、肥満の人が多い傾向があります。肥満の人は、血液を心臓から送り出す際、痩せた人よりも大きな圧力が必要となるので、血圧が上昇しがちです。また肥満だと、体の活動を活発にして、エネルギーの消費を促す「交感神経」の働きが高まりますが、交感神経が活発に働くと、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるので、高血圧になりやすいのです。

インスリン抵抗性がある

「インスリン抵抗性」とは、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下し、インスリンが効きにくくなった状態のことです。すると、血糖値を下げるために、大量のインスリンが分泌されるので、血液中のインスリンの濃度が高くなります。高濃度のインスリンには、腎臓からの塩分(ナトリウム)の排泄機能を低下させたり、交感神経の働きを高めたり、血管壁を構成する細胞の成長を促して血管を狭くさせるといった作用があるので、高血圧を招きます。

糖尿病腎症を発症している

糖尿病の合併症の1つに、増えすぎたブドウ糖によって、腎臓の毛細血管が障害されて起こる「糖尿病腎症」があります。この糖尿病腎症になると、腎臓が血圧を上昇させる「レニン」というホルモンを分泌したり、腎機能の低下によって、血液のろ過機能が低下したりするので、血圧も上昇します。

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