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医師に聞く!ノロウイルスになったとき食事はどうしたらいい?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31

ノロウイルスの基礎知識

ノロウイルスになってしまったとき、下痢がひどく続く中で食事はどうしたらいいのでしょうか。症状は、食事の摂り方によって決まる部分もあり、食品によっては更に苦しむこともあります。ここではノロウイルス発症時に摂るべき適切な食事を、医師の監修のもと解説します。

医師

ノロウイルスは、感染力の非常に強いウイルスで、食中毒として最も有名なものといえます。症状としては、主に激しい下痢や突然の嘔吐、発熱に見舞われます。

ノロウイルスにかかった時、体力をつけようと無理にでも何かを食べたことにより、逆に症状が悪化して寝込んでしまうといった経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は食事の摂り方一つで、ノロウイルスから早く回復できるかどうかが決まってくるといわれています。そこで今回は、ノロウイルスにかかったときの適切な食事内容について解説します。

脱水症状を防ぐための食事を

症状が出始めたときには、水分の補給を最優先でするようにしましょう。スポーツドリンクやOS-1といった経口保水液を、胃腸に負担をかけないように5~10分で1口のペースで飲むことをおすすめします。

これは、激しい嘔吐や下痢による脱水症状の予防に役立つ方法です。脱水症状は、放っておくと、意識障害や痙攣、血圧低下などを引き起こし、最悪の場合、命に関わることもあります。そのため、経口で水分を取れないほどに重症化した場合は、すみやかに医療機関を受診するようにしましょう。

一方で無理に食事をする必要はありません。無理な食事はむしろ、胃腸で起きている炎症を助長し、症状を悪化させてしまいます。1~2日くらいの断食であれば、身体に問題はないと考えていいでしょう。

嘔吐の症状がなくなり、食事ができる状態まで回復した際は、おかゆなど消化吸収の良いもの、かぼちゃ・にんじんなどのビタミンやミネラルの豊富な緑黄色野菜、りんごなどの整腸作用のあるものを少しずつ摂るようにしましょう。

食品別避けるべきもの、食べるべきもの

基本的に胃腸を刺激したり、負担をかけたりする食品は避けるようにしましょう。具体的には脂肪分の多い唐揚げなどの油ものや、お菓子は特に消化されにくく、腸に負担をかけることになります。柑橘類や炭酸飲料、ジュースなども腸を刺激し、下痢を悪化させてしまいます。さらに普段、腸に良いものと思われている食物繊維の豊富な食物(例えばごぼうや芋など)は、腸の働きを活性化させ、下痢をより悪化させてしまいます。

一方で、腸に良い食品はというと、ヨーグルトがあげられます。ヨーグルトには乳酸菌が多く含まれており、この乳酸菌が腸の中で善玉菌として働くことによって、腸の修復、炎症の軽減に役立ちます。又、ヨーグルトの中の乳酸菌が増えることによってノロウィルスの独壇場を防ぎます。

ノロウイルスは感染するとつらいですが、命にまで関わると認識していた方は少なかったのではないでしょうか。ノロウイルスの場合は、とにかく胃腸などに負担をかけないことが大切です。適切な食事で早めの完治を目指しましょう。