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妊娠すると歯周病(歯槽膿漏)になりやすくなる理由

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因と症状

妊娠すると歯肉炎などの口内トラブルを発生しやすくなると一般的に言われています。妊娠中に歯周病になりやすくなる理由とその危険性、歯周病が胎児に与える影響について、ドクターの監修のもと解説します。

妊婦

妊婦が歯周病になりやすい理由と対応策

一般的に、女性は妊娠すると歯周病になりやすくなるといわれています。それは何故なのでしょうか。考えられる理由を紹介します。

女性ホルモンによる影響

妊娠と歯周病の関係については、女性ホルモンが大きく関わっていると考えられています。妊娠中は血液中の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が増加し、特にエストロゲンという女性ホルモンは、ある特定の歯周病菌の増殖を促進し、歯肉を形作る細胞を標的とすることが知られています。一方、プロゲステロンという女性ホルモンは、炎症のもとであるプロスタグランジンを刺激します。

これらの女性ホルモンは、出産前には月経時の10~30倍になるともいわれるため、妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起きやすくなりますが、歯垢が残っていない清潔な口内では歯肉炎は起こらないか、起こった場合でも軽度でおさまります。

つわりによる影響

妊娠初期は、多くの妊婦につわりが起こりますが、つわりが酷い場合などには、歯磨き粉のにおいに拒否反応を示したり、口に歯ブラシを入れることにすら嫌悪感を覚えたりする人もいます。そういった場合には十分なブラッシングができず、口内の歯周病菌が増幅し、歯周病にかかりやすくなります。また、唾液の分泌が減り口内が酸性に傾くことで、虫歯もできやすくなります。つわりできちんと歯磨きができない時期が続いたり、嗜好の変化によって歯に良くない食べ物ばかり好んで食べるようになったり、食べづわりといって、だらだら長時間にわたって食べ続ける習慣になったりすると、歯周病やむし歯が進行する危険性が高いです。

妊娠中は特に歯磨きなどのプラークコントロールを怠らないようにしましょう。出産後に重い歯周病に移行する可能性もありますので、出産後には歯垢を取りに歯科医を受診することもおすすめです。歯周病は20代より30代後半を過ぎると重症化することが多い病気ですし、近年の出産年齢と重なる部分が多いので、年齢的にも注意が必要です。

歯周病が胎児に与える影響とは

重い歯周病により発生した歯茎の炎症物質が子宮を収縮、陣痛を促進する物質の分泌を促し、早産となり、低体重児出産の原因になるといわれています。またこの場合に生まれた赤ちゃんはむし歯に罹患しやすく進行も早いという研究結果も出ています。実際に低体重児出産の母親には歯周病罹患者が多く、早産の可能性も歯周病罹患者である妊婦では7~7.5倍も高まるとも言われています。

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