化粧品売り場などの店頭でよく目にする“コラーゲン配合”製品。コラーゲンが肌に触れることでどのような効果があるのでしょうか?現在進められている研究結果とともにご紹介していきます。
コラーゲン配合化粧品は肌に浸透する?
一般的に化粧品に配合される角質層に浸透しやすい成分は、分子量500ダルトン(=分子の質量を表す単位)以下を前提とし、脂溶性のものとされています。
各コラーゲンの分子量
- 動物性コラーゲン
- 約30~40万ダルトン
- 海洋性コラーゲン
- 約10万ダルトン
- 加水分解コラーゲン
- 約1万ダルトン
- 低分子コラーゲン
- 5000ダルトン以下
現在進められている低分子コラーゲンの研究では、分子量が500〜1000ダルトンまで小さくなっています。肌に浸透しやすい成分の分子量は500ダルトン以下なので、通常のコラーゲンでは角質層までの浸透力がなく、肌表面の保湿効果しか期待ができません。分子量500ダルトン以下の低分子コラーゲンは、角質層まで浸透する可能性はありますが、もともと皮膚は免疫システムを持っており、有害な物質の侵入を防ぐ働きがあるので、簡単に成分が吸収されることはないのです。
美肌におすすめ!コラーゲン化粧品の効果と選び方
美容液や化粧水など一般的なコラーゲン化粧品
一般的なコラーゲン化粧品は、肌のコラーゲン合成を行っている真皮層や角質層にまで浸透することはありません。しかし、肌表面の保湿効果を高めシワや乾燥から肌を守る効果があります。コラーゲンには、美容液の水分が蒸発したあとも、肌に高分子の膜を張って水分を保ちながら保湿する効果があるので、肌表面のうるおいを保つ効果があります。
低分子コラーゲン化粧品
一方、低分子コラーゲン配合の化粧品は、角質層まで浸透する可能性があるため、肌内部での保湿効果も期待できます。
真皮幹細胞に直接アプリローチする化粧品の研究も
最近では、外部からコラーゲンを補うのではなく、真皮幹細胞に直接アプローチしてコラーゲンの生成を助ける化粧品の研究も行われています。皮下組織の約95%を占める真皮のうち、その約70%がコラーゲン(水分などを除いた重量)です。真皮では常にコラーゲン合成が行われており、肌に弾力を持たせたり、老廃物を排出したりしています。真皮でコラーゲン合成が活発に行われることで、肌にハリとうるおいが生まれ、美肌へとつながるのです。
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