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メインテナンス(メンテナンス)不足が原因!インプラント周囲炎とは?

更新日:2018/02/14 公開日:2015/10/20

インプラントの基礎知識

インプラント治療後のメインテナンス(メンテナンス)をおこたることで発生することがある「インプラント周囲炎」について、その具体的な症状や、もし発症してしまった場合の治療方法などを、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

本来の自然の歯が失われても、自然歯と同じようにしっかり咀嚼(そしゃく)できるようになるといわれているインプラント治療。しかし、治療後の定期的なメインテナンス(メンテナンス)をおこたると「インプラント周囲炎」を起こしてしまうこともあります。

メインテナンス(メンテナンス)不足で起こる「インプラント周囲炎」

インプラントの治療後、細菌感染によって歯肉や歯周組織に炎症が起こることを「インプラント周囲炎」と言います。

毎日のケアが不十分だったり、歯科医による定期的なメインテナンスを受けたりしていないと、徐々に歯垢(プラーク)が溜まります。インプラント周囲炎の原因になる細菌は、この歯垢や歯石の中に存在します。この細菌が増殖して炎症を起こし、周りの骨や歯茎に炎症や痛み、歯茎の腫れ、出血、歯茎の退縮(歯茎が痩せる)などの症状が現れます。炎症があごの骨にも達すると、インプラントの脱落を招くこともあります。

また、インプラントは天然歯と異なり人工的に作られた歯です。歯根膜などの栄養血管が周囲にないので、抵抗力が弱く、進行しやすいのが特徴です。神経もないため自覚症状が乏しく、気づいたときにはすでに炎症が広がって、重症化してしまっているというケースも数多くあります。

さらに困ったことには、インプラント周囲炎は毎日歯みがきをしていても、感染する可能性があります。歯みがきだけでは、口の中の汚れを完全に除去することは難しいためです。

そのため、インプラント治療後は自分で行うケアに加えて、歯科医院でしっかりと汚れを落とすメインテナンスが重要なのです。メインテナンスについては、年に1~2回はメインテナンスを行うことが望ましいとされています。

歯科医院のメインテナンスでは、歯周組織検査(ポケット測定・歯肉の炎症・歯肉からの出血の有無)に加えて、レントゲンによるインプラントを支えている骨の状態の測定を行います。これにより、インプラント周囲炎を早期に発見し、治療へ移行することができるのです。

ただし、噛み合わせや歯茎などに違和感を覚えるなど、気になる兆候が見られたら早めに歯科医を受診しましょう。

また、糖尿病などの全身疾患に関連した歯周炎、喫煙、かみ合わせの調整不足なども、インプラント周囲炎の感染リスクを高めるため、注意が必要です。

インプラント周囲炎を治療するには

インプラント周囲炎は自然に治ることはないため、発症した場合は、早めに適切な処置を受ける必要があります。

症状が初期段階であれば、プラーク(歯垢)コントロールを行うことで改善できます。

しかし、症状が進行し、インプラントに汚れが付いてしまうと、表面をきれいにする施術を受ける必要があります。

さらに症状が進み、歯肉が腫れたり歯肉の退縮が起こるまでになると、歯肉を切開してインプラントの汚れをとるなどの外科的な治療も必要になってきます。

インプラント周囲炎を予防するには、日ごろから正しいブラッシング方法でプラークコントロールを行うセルフケアを欠かさないことが大切です。また、定期的に歯科でメインテナンスを行うことも重要です。

インプラント以外の歯の歯周病が悪化することにより、インプラント周囲炎のリスクも増加することが報告されています。インプラント・天然の歯、区別なくお口の中を1つとしてメインテナンスすることにより、長く快適に食事を楽しむことにつながると思います。

加えて、喫煙や不規則な食事リズムなど、インプラント歯周炎のリスクを高める生活習慣はぜひ改めるようにしましょう。

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