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四十肩・五十肩の症状と原因

更新日:2017/03/17 公開日:2015/08/12

四十肩・五十肩の基礎知識

四十肩と五十肩の特徴的な症状と原因について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。肩に痛みを感じている40代以上の方はチェックしてみることをおすすめします。それから、肩こりとの違いも理解しておきましょう。

中年以上の身近な肩トラブルである四十肩や五十肩には、肩こりとは違った特徴があります。四十肩と五十肩の症状と原因について、正しく理解しておきましょう。

四十肩や五十肩とは?

四十肩と五十肩は呼び方こそ異なりますが、特に症状に違いはありません。40代後半から60代にかけて発症することがほとんどのため、「四十肩」や「五十肩」と呼ばれています。

四十肩と五十肩の特徴的な症状

四十肩と五十肩の特徴的な症状は「痛み」と「運動制限」です。肩を動かすと痛みが生じるので、肩や腕を動かせる範囲が狭まってしまいます。特に、上下・水平に腕を動かすと痛みが生じやすいのが特徴と言えます。

四十肩・五十肩のセルフチェック

次のような症状が見られたら四十肩・五十肩の可能性があるので、チェックしてみましょう。

  • 肩がこわばっている
  • 肩を動かすと痛みを感じる
  • 腕を自由に動かしにくくなった
  • 着替えや整髪が困難になった
  • 腕を上げると痛むので電車のつり革をつかまなくなった
  • 腕を後ろで組もうとすると痛み、背中のファスナーに手が届かない
  • 寝返りをうつと肩が痛い

痛みは首や腕にも広がることがある

痛みは肩関節だけでなく、首や腕にまで広がることもあります。症状が重くなると夜間にズキズキとした激しい痛みがあらわれるのも、四十肩・五十肩の特徴です。強い痛みにより目覚めてしまう場合もあります。

片方だけに症状が出やすい

左右の肩に四十肩・五十肩の症状が出るケースは少なく、ほとんどの方は片方の肩だけに起こります。まれに両肩に症状があらわれる方もいますが、同じ時期に痛みが生じることはあまりありません。

段階的に症状が変化していく

四十肩・五十肩は段階によって症状が変化していきます。それは、発症してから早期の「急性期」と、運動が制限される「拘縮期」です。急性期には肩関節の痛みが強く夜間痛に悩まされます。拘縮期になると安静時の痛みはなくなりますが。可動範囲を超えた場合のみに痛みを自覚します。そして何より肩や腕の動きが制限される症状に悩まされるようになります。

肩こりとは違う

肩こりの場合は、筋肉の血行不良が主な原因と言えます。姿勢の悪さや緊張などにより肩や首の筋肉が疲労している状態が「肩こり」です。しかし、四十肩・五十肩の場合は、肩関節周辺の腱(腱板)の機能が低下した状態で肩を動かすことで起きる肩周囲の滑液包の炎症が原因とされています。そのため、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれています。

四十肩と五十肩の原因

四十肩と五十肩が発症する原因は、完全には解明されていません。ただし、40代から発症することが多いという特徴から、腱板の機能異常と腱板の変性や骨棘の発生など「老化」が原因であるといわれています。加齢とともに体のあちこちが老化していきますが、関節まわりも例外ではないというわけです。

炎症は肩甲骨と上腕骨のつなぎ目で生じる

問題となる部分は肩甲骨(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)のつなぎ目です。上腕骨の端は丸くなっており、それを肩甲骨のくぼみが受け止めています。その周囲を筋肉がしっかりと支えているという状態です。

ところが、加齢にともない筋肉が衰えてくると、筋肉が骨に付着している腱(けん)と呼ばれる部分が弱まって上腕骨頭が肩甲骨のくぼみの真ん中にはまらなくなることで周囲の滑液包に炎症が起こります。血流の低下も原因のひとつです。

炎症が次の炎症を起こす悪循環が発生する

炎症が起きると腫れや痛みが生じて肩がこわばり、痛みを感じるようになります。それにより動作が制限されると筋肉の衰えや血流の低下が進み、さらに痛みが強まります。そして、ますます動かしにくくなってしまうという悪循環に陥るおそれがあるのです。

四十肩・五十肩の治療法

四十肩・五十肩の治療には主に3つの方法がとられます。それが「薬物療法」「運動療法」「物理療法」です。

  • 薬物療法:ステロイド剤やヒアルロン酸を注射して炎症を和らげるようにします
  • 運動療法:肩や腕を動かして可動域を広げるようにします
  • 物理療法:ホットパックや電気などを利用して筋肉の緊張をとり周囲の血流をよくします

こうした四十肩や五十肩の治療法は『四十肩・五十肩の治療法』で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

1週間ほど症状が続くなら受診しましょう

四十肩や五十肩の症状は半年から1年半ほどで自然に治まる場合が多いですが、放っておくと運動障害が残る可能性もあるので注意が必要です。1週間ほど症状が続く場合には、整形外科を受診するとよいでしょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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