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四十肩・五十肩の治療法

更新日:2017/04/14 公開日:2015/08/12

四十肩・五十肩の予防と治療・対処法

四十肩・五十肩の痛みや可動域制限を改善するための治療法について、ドクター監修の記事でお伝えします。「薬物療法」「運動療法」「物理療法」でそれぞれどのような治療が行われるのかを知って、適切な治療を受けましょう。

四十肩や五十肩の治療では、痛みと可動域を積極的に改善する必要があります。肩の痛みをやわらげつつ肩の可動域を広げていくために、薬物療法・運動療法・物理療法が行われるのが一般的です。

普通の肩こりとの違いは?

四十肩と五十肩は呼び方こそ異なるものの、年齢的に40歳〜50歳前後に多く起こることから、症状に違いがあるわけではありません。ここでは、肩こりとの違いをみていきます。

疲労などによる肩こりとは違い、四十肩・五十肩には腕が直角にあげられなくなったり、夜中に急に痛みをともなうようになったりと通常の肩こりでは見られない症状をきたすのが特徴です。肩関節周辺の組織損傷により、肩から腕にかけての激痛を感じたりと、普段の肩こり以上に、違和感や痛みを覚えるようであれば、悪化する前に医師へ相談するようにしましょう。

また、四十肩・五十肩に似た症状をともなう他の肩の病気が潜んでいる場合もありますので、肩が痛いだけで四十肩・五十肩と決めつけないようにしましょう。詳しくは『四十肩・五十肩と間違いやすい病気』をご参考ください。

痛みを取り除く「薬物療法」

強い痛みを感じるときには、肩峰下滑液包内や肩関節腔内に注射をして痛みを取り除く治療法があります。ステロイド剤や非ステロイド剤、ヒアルロン酸を注射して痛みや炎症をやわらげ、肩関節の動きをスムーズにするのです。痛みを取り除くためには、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を用いた薬物療法が効果的といわれています。また、日常的に錠剤などの経口剤を使用するのも有効です。パップ剤やテープ剤などの外用貼付剤も、経口剤と同じくらいの効果があるといわれています。外用貼付剤の副作用は皮膚のかぶれ程度ですから、胃が荒れることのある経口剤に比べて使用しやすいと言えるでしょう。場合によっては、筋弛緩剤や精神安定剤もあわせて用いられることもあります。

痛みがおさまってきたら「運動療法」

痛みがおさまってくる慢性期になったら、運動療法を始めます。肩関節の動きが狭まってしまうのを防ぐために、肩を温めながら少しずつ動かせる範囲を広げていく必要があるからです。回復期になると痛みはほとんど感じなくなるので、より積極的に肩や腕を動かしていきましょう。四十肩や五十肩の運動療法では、「振り子運動」と呼ばれる体操を自宅で行うのが基本です。このような運動で状態がよくならない場合には、通院して理学療法士によるリハビリテーションを受けることもあります。

筋肉の緊張を緩和する「物理療法」

運動療法とあわせて、温熱・冷熱療法や超音波療法などで筋肉の緊張や血行不良を改善していくと効果的です。温熱療法では、皮膚表面から徐々に温める「ホットパック」や、体の深部から温める「極超音波(マイクロ波)」などで筋肉や関節周辺の血液の流れをよくします。一方、炎症が起きているときには熱が発生しているので「アイシング」などで患部を冷やすことが重要です。ほかにも、痛みをおさえて筋肉の緊張を緩和する「干渉波」や、痛みや炎症をおさえる「微弱電流」なども症状に合わせて行われます。肩関節にかかる負担を減らすサポーターやテーピングも有効です。

四十肩や五十肩を完治するための治療は、数か月以上にわたります。後遺症が残らないように、根気よく続けましょう。

四十肩・五十肩の予防について

四十肩・五十肩の原因は解明されていませんが、ひとつとして考えられるのが、加齢にともなう老化が原因と考えられています。老化は避けて通れるものではありませんが、日々の日課として、肩周りのストレッチを行なうことで、筋肉の緊張をゆるめ、柔軟性を高めるためにストレッチが手軽にできる予防法としておすすめです。

詳しくは、『四十肩・五十肩予防に役立つストレッチ』をご参考ください。

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