スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

四十肩・五十肩を治す薬にはどんなものがあるの?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/12

四十肩・五十肩の予防と治療・対処法

四十肩・五十肩の治療で用いられる薬の種類について、ドクター監修の記事でお伝えします。痛みや炎症をおさえる「内服薬」と患部を直接ケアする「外用薬」それぞれの特徴を把握して適した薬を選びましょう。

四十肩や五十肩の治療に用いられる薬の種類についてお伝えします。主に四十肩や五十肩の治療で処方されるのは「痛みをおさえる薬」と「炎症をおさえる薬」です。

痛み・炎症をおさえる「内服薬」

基本的に最初に処方されるのが、炎症をしずめて痛みを軽くする消炎鎮痛剤の飲み薬です。消炎鎮痛剤の飲み薬には吐き気や胃のむかつきといった副作用があるため、胃の弱い方には胃腸薬もあわせて処方されます。

しかし、四十肩・五十肩の場合には長期にわたって消炎鎮痛剤を使用することはほとんどありません。また、消炎鎮痛剤の内服で効果不十分の場合には、坐薬が処方されることもあります。ただし、坐薬は効き目が強いので使用には注意が必要です。

痛みがひどく、筋緊張が亢進している場合には、筋弛緩(きんしかん)薬を併用することもあります。筋弛緩薬は、強い緊張状態にある筋肉をゆるませる薬です。

筋肉が緊張した状態だと血液の循環が悪くなります。そこで、筋肉をゆるませて血流を回復し、痛みを軽減するのです。この筋弛緩薬には、脱力感や眠気などの副作用があります。車の運転を予定している場合などは、服用するタイミングを把握することが大切です。

筋肉のこりをやわらげるためには、ビタミン剤も効果的です。特に、筋肉の疲労をやわらげるビタミンB1、傷ついた神経の修復をうながすビタミンB12、血行を改善するほか体の老化予防にもよいとされるビタミンEをおすすめします。

また、漢方薬の独活葛根湯(どっかつかっこんとう)も血行をよくして体をあたためる効果が期待できるでしょう。

患部を直接ケアする「外用薬」

痛みを感じる患部に直接貼ったり塗ったりするのが外用薬です。最近の外用薬は、内服薬と同じくらいの効果が期待できるものが多くなっています。消炎鎮痛効果のある外用薬を使用すると、患部の外側から痛みをやわらげることができるでしょう。

消炎鎮痛剤などの有効成分が使われている貼り薬には、パップ剤やプラスター(テープ)剤があります。

パップ剤とは厚みのある布上の湿布薬です。水分がたくさん含まれているので、皮膚の温度を下げる効果があります。また、広い範囲に痛みが生じている方に適しているのがパップ剤です。

一方、プラスター剤は粘着テープのような薄いフィルム状をしています。伸縮性がよく粘着性もすぐれているので、よく動かす部位にもぴったりと貼ることができます。また、プラスター剤は水分を含んでいないので、かぶれにくいのが利点ですが、粘着力が強いあまり、はがす際に皮膚のバリアーを壊すことで皮膚が荒れたり、強く引っ張ることで皮膚・皮下に内出血をおこすことがあるので注意が必要です。

パップ剤もプラスター剤も消炎鎮痛剤を含んだ薬剤を使用しているので、効果にあまり違いはありません。どちらも冷感タイプと温感タイプがあるので、好みの使用感で選ぶとよいでしょう。

また、広い面積をカバーできる大判サイズから目立ちにくいミニサイズまでそろっています。においの少ないタイプもあるので、自分にふさわしい貼り薬を選んでください。

四十肩や五十肩で用いる貼り薬は炎症をおさえる目的があるので、頻繁に張り替える必要はありません。

貼付タイプの外用薬が苦手な方には、クリームタイプの塗布薬が使われることもあります。ほかにも液状やゲル状などもあるので、使用感の好みで選ぶとよいでしょう。

クリーム状とゲル状の塗布薬は、患部に塗った後に軽くマッサージをすると薬剤の吸収が高まります。

塗布薬の効果が継続する時間は短いので、日に何度か塗り直す必要はあります。しかし、貼り薬に比べて目立たないので、外出時には重宝するでしょう。

このように、四十肩や五十肩の治療に用いられる薬は多種多様です。市販されているものもありますが、症状に適した治療薬を医師に処方してもらいましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科