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白血球の種類(5)T細胞(キラーT、ヘルパーT、サプレッサーT)

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/14

免疫の役割とメカニズム

T細胞は白血球のなかのリンパ球の一種で、免疫機能の司令塔として重要な役割をしています。T細胞にも種類があり、それぞれ担っている役割も異なります。ここでは、その種類や役割などを、ドクター監修の記事で解説します。

免疫の主役となるのが血液の中の白血球で、白血球のなかにはさまざまな免疫細胞があります。ここでは、その中の「T細胞」について詳しく解説していきます。

T細胞とは?

白血球の一種に「リンパ球」があります。そして、このリンパ球は、NK細胞、B細胞、T細胞に分けられ、T細胞はリンパ球の70~80%と大半を占めています。胸骨の裏側にある胸腺(英語でThymus)でつくられるので、頭文字のTをとってT細胞と名付けられました。

T細胞は主に感染した細胞を見つけて排除するという、免疫機能において重要な役割を担っています。そのため、T細胞が無くなるとウイルスや細菌に感染しやすい免疫不全の状態になってしまい、がんにかかりやすくなることもわかっています。

T細胞の種類と役割

T細胞は、主に「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」の2種類に分けられ、それぞれ役割が異なります。

ヘルパーT細胞

抗原の刺激を受け、他の免疫細胞に攻撃指令を出す、免疫の司令塔的役割を果たしています。ヘルパーT細胞の表面には「抗原受容体」があり、これにより、外部から入ってきた異物(抗原)を認識することができます。

ヘルパーT細胞は、サイトカインの分泌パターンの違いから、Th1細胞とTh2細胞に分けられます。Th1細胞には、キラーT細胞を増やして攻撃力を高めるとともに、NK細胞にも異物の情報を伝え、さらに攻撃力をアップさせる働き、Th2細胞には、B細胞を刺激して抗体をつくらせる働きがあります。これらをそれぞれ「細胞性免疫」、「液性免疫」と呼び、Th1細胞とTh2細胞のバランスによってどちらの免疫応答が優勢になるかが決まってきます。

キラーT細胞

キラーT細胞は、ヘルパーT細胞からの指令を受け、感染した細胞やがん細胞などにとりつき、死滅させます。細胞障害性Tリンパ球とも呼ばれます。

このほかにも、近年のさまざまな研究により、過剰な免疫応答を起こさないようブレーキの役目をする制御性T細胞、炎症や感染防御に大きな役割を果たすTh17細胞、T細胞とNK細胞の特徴を併せ持つNKT細胞など、新たなT細胞も発見されており、今後の研究の進展が期待されています。

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