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白血球の種類(7)顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/14

免疫の役割とメカニズム

免疫の主体となる白血球には、マクロファージ、顆粒球、リンパ球といった種類があり、これらがお互いにバランスをとり、連携することで免疫機能が成り立っています。ここでは、その中の顆粒球の種類や働きなどについて、詳しく解説します。

白血球の大半を占める「顆粒球」は、体内に侵入した病原体に最初に攻撃をしかける自然免疫を担当する細胞のひとつです。ここでは、顆粒球の種類やそれぞれの働きについて解説します。

顆粒球とは?

免疫の主体となる白血球は、大きく「単球(マクロファージ)」「リンパ球」「顆粒球」の3種類に分けられます。白血球の大半を占めるのが顆粒球で、その細胞内に顆粒が多く見られることから、顆粒球という名が付けられました。

顆粒球の細胞のなかの顆粒は、特定の色素によって染まる性質があり、それぞれ染まりやすい色素の特徴によって、中性の色素でよく染まる「好中球」、酸性色素で染まる「好酸球」、塩基性色素で染まる「好塩基球」に分けられます。顆粒球は、この3種類の総称になります。

顆粒球の種類と役割

顆粒球は「好中球」「好酸球」「好塩基球」に分けられますが、それぞれどのような特徴や働きを持っているのでしょうか。

好中球

血液中でももっとも数が多く、顆粒球の中でも90%以上を占めるのが好中球です。主に細菌やカビなどの異物を処理します。

異物のほうに向かって進む性質「遊走能力」を備えており、異物に近づくと、強い貪食能力で異物を細胞内に取り込みます。殺菌能力も高く、取り込んだ異物は、酵素や活性酸素で消化・殺菌・分解して、死滅させます。好中球は、異物を取り込んだ後は死滅し、その死骸は膿として体の外に出されるか、マクロファージによって処理されます。

ケガをした際、しばらくすると傷口に白い膿(うみ)が出てくることがありますが、この白い膿は、好中球が異物をやっつけたあとの死骸です。

好酸球

好中球と同じく、遊走能力、貪食能力、殺菌能力を備えていますが、これらの防御反応は花粉や寄生虫など細菌より大きいものに対して発揮されます。顆粒から特殊な蛋白を出して、寄生虫やその卵を処理します。また、好塩基球から出されたヒスタミンを分解(不活性化)してアレルギー反応を和らげる働きもありますが、一方で、アレルギー反応による炎症の一因にもなるといわれています。アレルギーや寄生虫感染によって増える傾向があります。

好塩基球

顆粒球中でも1%以下と好中球よりもさらに少数派、最も数の少ない細胞です。

好塩基球の顆粒の中には、ヒスタミンやロイコトリエン、ヘパリンといった物質が含まれています。

好塩基球の表面には、センサーの役割をする免疫グロブリンEというレセプターがあります。これに体の外部からアレルギー物質(抗原)が侵入してくっつくと、センサーが反応して顆粒の中からヒスタミンを出し、アナフィラキシーなどのアレルギー反応や炎症反応を起こします。

好塩基球の役割も寿命も不明な点が多く、今後の研究が期待されています。

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