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2大原因!加齢とストレスが免疫力低下を引き起こすメカニズム

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/14

免疫力の低下・異常

免疫力を低下させる2大原因といわれているのが「加齢」と「ストレス」です。では、このふたつがどのように免疫力低下を引き起こすのか、そのメカニズムについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

免疫力はなぜ低下するのか。その2大原因といわれる「加齢」と「ストレス」について、詳しくみてみましょう。

加齢で免疫力が低下するメカニズム

免疫力は、生まれた時には低く、成長とともに徐々に高まり、20歳前後にピークを迎えます。その後、徐々に低下し、40歳代では50%、70歳代では10%まで低下してしまうこともあるという研究データが報告されています。

加齢による免疫力低下で顕著なのは、「獲得免疫」のひとつであるT細胞の活性の衰えといわれています。

T細胞は、胸の中央部にある「胸腺」で作られ、抗原(病原体)に出会ったことのない「ナイーブT細胞」として血液循環に出て行きます。そして、リンパ組織で抗原と出会うと、増殖をしながら、1週間程度で、抗原排除のための機能をもつ「エフェクターT細胞」へと分化します。そのほとんどは抗原を排除した後に消滅しますが、一部はメモリーT細胞として残り、同じ抗原が再び侵入してきた時に備えます。これをT細胞免疫記憶と言い、生体防御反応においては非常に重要になります。

この重要なT細胞を作り出す胸腺は最大約30gまで成長しますが、加齢によって萎縮していきます。この萎縮によってナイーブT細胞の数が減り、また、同じく加齢によって、脾臓やリンパ節でのT細胞の成熟も低下することで、抗原に対する反応が弱くなります。その結果、インフルエンザなどの感染症で重篤化することが多くなります。

これらのほか、病原体を見つけて単独で攻撃するNK(ナチュラルキラー細胞)の活性(破壊能力)が加齢とともに低下することも加齢による免疫力低下の原因とされています。

ストレスで免疫力が低下するメカニズム

若い人でも、生活習慣やストレスによって免疫力が低下することがあります。これを、「現代型免疫低下」と呼びます。では、なぜストレスが免疫力を低下させるのでしょうか。

強いストレスを受けると自律神経が乱れます。そして、免疫の主体であるリンパ球を支配しているのが自律神経です。自律神経は、興奮をもたらす交感神経と、リラックスさせる副交感神経のバランスで成り立っていますが、ストレスを受けると交感神経が優位になります。そうなると、リンパ球のバランスが崩れて免疫力が低下します。

また、ストレスを受けると、体内ではストレスホルモンが大量に生産されます。このストレスホルモンは、そのストレスの危機に対処するため生理機能を調節するために出されるものですが、そのストレスホルモンのひとつであるコルチゾールには免疫機能を抑制する作用があります。そのため、ずっとストレスを感じ続けていると慢性的にコルチゾールが分泌されて、免疫力低下につながります。

高齢者やストレスを受けやすい環境にいる人は、免疫が低下しやすく感染症にもかかりやすいので十分な注意が必要です。

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