スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

ビールのプリン体が痛風の原因?ビールと痛風のウソ・ホント

更新日:2017/08/23 公開日:2015/08/27

プリン体の基礎知識

プリン体の多い食品の代名詞のようにいわれているビールですが、本当にビールは痛風の原因となるのでしょうか?ビールとプリン体の関係について、ドクターの監修の記事で詳しくお伝えします。

プリン体が多いといわているビール。果たしてそれは本当なのでしょうか。ビールとプリン体の関係について解説します。

プリン体=ビールは間違い

「プリン体ゼロ」のビールなども売り出され、「プリン体=ビール」という印象が強くもたれていますが、実は、これは誤解です。

プリン体は、細胞の核に含まれる物質なので、ビールだけに含まれるものではありません。穀類や野菜、豆類、肉類、魚類など細胞を有する食品すべてに含まれており、特にレバーをはじめとする内臓などの代謝の活発な組織には豊富に含まれています。そして、その量はビールより圧倒的に多いのです[1]。

実際、ビールに含まれるプリン体の量は、100mlあたり5~11mg程度(メーカーによって差あり)。これは白米の1/2~1/3程度、肉の1/20程度の量です[1]。

では酒類の中ではどうでしょう?焼酎0.0g、ウイスキー0.1mg、ブランデー0.4mg、日本酒1.2mg、ワイン0.4mg(いずれも100mlあたり)で、比べるとビールのほうが高めです。つまり、ビールのプリン体含有量は「食品全体の中でみれば多くないが、酒類の中では多い」というのが正しい認識なのです[2]。

油断禁物!ビールのプリン体の影響とは

では、なぜ痛風や高尿酸血症の患者は「ビールを控えたほうがよい」といわれるのでしょう?

理由のひとつは、やはり酒類の中ではプリン体が多いことです。他の酒類に比べると痛風の原因である血清尿酸値の上昇を引き起こしやすいお酒だと言えます[2]。

もうひとつは、一般的にビールは大量に飲まれることが多いお酒だということです。多く飲めばプリン体の摂取量も結果的に多くなりますし、ビール中のプリン体は、食物中のプリン体より吸収率が高い可能性があるという説もあります。

また、ビールに限らず、アルコールは、それ自体が体内で分解される際に尿酸を作り、さらに尿中の尿酸が排泄されるのを阻害する働きもあるため、結果として血清尿酸値を上昇させやすいこともわかっています[3]。

つまり、ビールだけでなく、プリン体がごくわずかしか含まれていない焼酎やウイスキーなどでも、たくさん飲めば尿酸値は上がってしまうということです。

尿酸値が気になるのであれば、ビールに限らず、飲酒は適度に抑えることが大切なのです。

参考文献

  1. [1]金子希代子. “食品・飲料中のプリン体含有量” 痛風財団. http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/447.html_ (参照2017-07-31)
  2. [2]金子希代子. “アルコール飲料中のプリン体含有量” 痛風財団.  http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html(参照2017-08-16)
  3. [3]大山博司監修. “おいしく食べて尿酸値を下げる” グラクソスミスクライン提供. 2012. http://www.higasiguti.jp/page/books/book2.html(参照2017-07-31)