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糖尿病の人はグルコサミンを摂らない方がよいって本当?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/31

グルコサミンの基礎知識

関節痛や関節炎の緩和に役立つとされ、健康食品などに用いられることも多いグルコサミンですが、一方で、糖尿病の人は摂取を避けるべきといった話もあります。グルコサミンが、糖尿病の症状に影響を与えることはあるのでしょうか。

関節軟骨を構成し、変形性関節症などの症状緩和に役立つ成分として知られているグルコサミンですが、「糖尿病患者は摂取に注意すべき」ともいわれています。グルコサミンが、糖尿病患者に対して悪影響となることがあるのでしょうか。

グルコサミン摂取による糖尿病患者への影響

実は、糖尿病とグルコサミンの関係についてはっきりとしたことはわかっていません。グルコサミンの摂取による糖代謝への影響に関しては、臨床的には、まだ研究が進められている途中でもあるのです。

たとえば、動物実験においては、グルコース(ブドウ糖)の取り込みや、グルコース(ブドウ糖)で構成されるグリコーゲンの合成に影響を及ぼすという報告がされているものの、ヒト臨床研究においてはグルコサミンを動脈に投与してもインスリン感受性に影響はなかったと報告されているのです。

さらに、2型糖尿病患者に1日あたりグルコサミン塩酸塩1.5g、コンドロイチン硫酸塩1.2gを90日間投与した試験でも、糖代謝に関して臨床的な違いは認められなかったと報告されています。

また、2型糖尿病や糖尿病予備軍の患者に対してグルコサミンを最大3年間投与した際には空腹時血糖値の低下が見られましたが、臨床的に特に問題のない程度であったとされたデータなどもあります。

このように、グルコサミンの摂取は、糖尿病の有無に関係なく空腹時血糖値や糖代謝、インスリン感受性に重大な影響を与えることはないという考えがある一方で、血糖値の上昇やインスリン抵抗性が強まったという報告結果もあります。

さまざまな研究がなされている中でも、糖尿病に対する影響が完全に否定できるものはまだ出てきていません。現段階で完全には否定されていない限り、「グルコサミンの摂取により血糖値への影響はある」という考えは忘れないで持っていた方がよいでしょう。適度な摂取であれば問題はないとも考えられていますが、やはり血糖値や血圧、血中コレステロール、中性脂肪値の上昇などへの悪影響の懸念はゼロではないからです。

糖尿病患者や糖尿病予備軍可能性がある方、また糖尿病だけでなく持病や特定の薬を内服していてグルコサミンの摂取が不安だという場合は、服用の前にかかりつけの医師に相談するようにしてください。

また、服用中に体に不調や異変があれば、服用を中止し、医師に相談することも大切です。

グルコサミンは丈夫な関節や軟骨を維持するためには不可欠な成分ですが、年齢と共に減少していくことも明らかになっています。

自分の身体と相談しながら、自分に見合った栄養素を見合った量だけ、正しい摂取方法で日常生活に取り入れていくことが、重要なポイントです。