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腰痛の原因(4)内臓の病気による腰痛

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

腰痛の原因の1つに、内臓の病気によるものがあります。内臓の病気が、なぜ腰痛を引き起こすのでしょうか?その関係と、腰痛を引き起こす内臓系の病気について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

重い荷物を持ち上げたり、腰をひねった後に腰痛が起こった場合は原因がわかりやすいものですが、特に思い当たるふしがないのに腰が痛む場合は、筋肉疲労やストレスなど、さまざまな原因が考えられます。そのひとつに、内臓系の病気もあります。内臓の病気が、なぜ腰痛を引き起こすのか、その関係について解説します。

内臓の病気と腰痛の関係

お腹の中には、胃や肝臓、大腸などの臓器が入っている腹腔(ふくくう)があり、これは、腹膜でおおわれています。腹膜の後ろの後腹膜には十二指腸や膵臓、腎臓などがあります。子宮は、半分は腹膜の中、残りの半分は外(後腹膜)にあります。

後腹膜は、言うなればお腹の外と言えます。背中に近いことから、ここにある内臓に異常があると、痛みが響くなど、腰にも症状が出やすくなります。内臓の病気により腰痛が起こることがあるのは、このためです。また、病気による内臓の肥大でお腹や腰が圧迫されたり、病巣が腰の近くに広がっていたりすることでも、腰の痛みが生じることがあります。

内臓の病気による腰痛は、腰痛全体の1%ほどにしか満たないですが、内臓の病気にはがんなど命にかかわるものもあるため、腰痛の原因がわからない場合は病院を受診し、早期発見、早期治療につなげることが大切です。

このような腰痛の場合は内臓の病気を疑ってみよう

内臓の病気すべてに当てはまるわけではありませんが、下記のような腰痛の症状が見られたら、内臓の疾患を疑ってみましょう。

・どんな姿勢でも楽にならないなど、安静にしていても痛む。

・症状がだんだんひどくなっている。

・空腹時に痛み、食事中はやわらぐなど、食事に関連して痛みが変わる。

・排尿時に痛んだり、血尿がでる。

・生理のときに痛みが強まる。

腰痛を引き起こす主な内臓疾患と痛みの特徴

後腹膜の臓器である、十二指腸や膵臓、腎臓に異常が起こると、腰に痛みが出やすくなります。また、内臓の病気による痛みの場合は、胸や腰椎の辺りに痛みが出ることが多いため、腰と同じくらい背中が痛いと感じることも多いとされます。

それでは、腰痛を引き起こす主な内臓疾患と、痛みの特徴を見ていきましょう。

尿路結石

じっとしていても一定の時間をおいて強い痛みが起こったり、止まったりします。片側の腰周りが痛みます。激痛のため身動きが取れないこともしばしばです。

子宮内膜症、子宮がん

下腹部全体から腰までに、重い痛みがあります。

十二指腸潰瘍

空腹時に差し込むような痛みが起こります。特に、みぞおちや右下部の背中が痛むことが多いです。

肝炎

体がだるくなったり、重い痛みを感じます。右脇腹から背中にかけて痛むことが多いです。

腎盂腎炎

発熱(高熱)と共に膀胱炎のような症状が現れます。背中右下部や左下部が痛みます。

膵炎、膵臓がん

急性膵炎は、脂肪が多い食事の後や飲酒後に起こりやすいとされます。また、胆石が原因となり起こることもあります。耐えがたい痛みで、みぞおちや右下部の背中が痛みます。

その他、胃腸の不調や便秘によっても腰痛が起こることがあります。胃腸が弱くなると、その周辺の筋肉も衰えて硬くなるため、血流の悪化により腰痛が引き起こされるといわれています。また、便秘により大腸が圧迫されると、腰まで圧迫されて痛みが生じるとされています。

内臓系の病気による腰痛の場合は、痛みを放置すると命にかかわることがあります。少しでも違和感を覚えたら、早めにドクターの診断を受けましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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