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腰の痛みを緩和!腰痛に効果的なツボ

更新日:2017/07/26 公開日:2015/08/27

腰痛の予防・改善方法

ツボ押しは、全身を流れる「経絡(けいらく:体内を巡る気の通り道)」を刺激することで生命エネルギーを高める東洋医学で、腰痛の改善にも効果的とされています。腰の痛みの緩和に効果的なツボについて、専門家監修のもと解説します。

つらい腰痛を自分でなんとかしたい。そのようなときは、ツボ押しを試してみてもいいかもしれません。ツボ押しの効果と押し方のポイントについて解説した後、腰痛の緩和に効果的なツボをご紹介します。

そもそもなぜ腰痛は現れるの?

腰痛の原因はさまざまですが、病院では症状によって「非特異性腰痛」と「特異性腰痛」にわけたうえで治療が行われます。

「特異性腰痛」は原因疾患が特定できる腰痛を指します。主な原因疾患には、椎間板(ついかんばん)ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などがあります。反対に、「非特異性腰痛」は原因疾患が特定できない腰痛で、ぎっくり腰が代表的な病気です。

これらの病気は、「動作要因」「環境要因」「個人的要因」のどれか2つ以上の要因が重なることで発症します。

ツボ押しが効果的な腰痛とは?

ツボは、東洋医学では「経穴(けいけつ)」といい、全身に365個あります。経穴は、体の内側と外側を通過するエネルギー(気・血・水)の通り道といわれる「経絡」の中継地点。気・血・水が滞ったり、足りなくなったりしたときに症状が現れる反応点であり、治療点でもあります。押すツボの位置で、肩こり、腰痛、ヒザ痛、頭痛など、あらゆる不調や症状に効果が期待できるとされています。

腰痛が起こる原因はさまざまですが、ツボ押しの効果が期待できるのは慢性化した非特異的腰痛です。急性の場合は、まず冷やして安静にする必要があるので、ツボ押しはおすすめできません。また、特異的腰痛に関しては、腰痛を起こしている疾患の治療が先決となるので、やはりツボ押しの効果はあまり期待できません。

自分でツボを押すのもいいですが、鍼灸治療で専門的な施術を受けると、より効果的です。継続して治療することで、腰痛の緩和だけでなく、体質改善効果も期待できます。

ツボ押しのポイント

ツボを押したときの反応は、体の状態によって異なります。押す強さは、気持ちがいいと思える程度がよいでしょう。強ければ強いほどよいというわけではないので、注意してください。触ると痛みを感じる場合は、不要な「気・血・水」が滞っている状態。これを「実証」と言います。この場合は、さするだけでも十分な効果が見込めるので、無理に押さないようにしましょう。

反対に、ツボを押して気持ちいいと感じる場合は、必要な「気・血・水」が不足している状態で、「虚証」と呼びます。この場合は、気持ちいいと感じる程度に強く押してかまいません。また、ツボは部位によって押しやすい指が変わってきます。指を使い分けながら、力加減を調整しましょう。

ツボの基本的な押し方も抑えておきましょう。息を吐きながら指の腹を沈めるように5秒ほど押し、息を吸いながら5秒ほどかけて指の力を抜きます。少し痛いけど気持ちいいくらいの力加減で、ゆっくり行うのがポイント。ツボごとに5~10回ほどくり返すのが目安ですが、回数は体調によって調整してください。

腰痛に効果的なツボ

それでは、以下に腰痛の緩和に効果的とされるツボをご紹介します。ツボ押しのポイントを意識しながら押してみましょう。

手の甲にあるツボ

腰腿点(ようたいてん)

2つあります。1つは、人差し指と中指の間から、手の甲の中央あたりに下がった部分にある骨の境目。もう1つは、薬指と小指の間から、手の甲の中央あたりに下がった部分にある骨の境目です。親指と人差し指の2つの指で、2つのツボをはさむようにして押しもみましょう。

背中にあるツボ

命門(めいもん)

おへその真後ろにあります。両手の中指を重ねて、背骨の突起の下あたりにあてて押しましょう。女性は右手を下、男性は左手を下にしてください。

腎兪(じんゆ)

命門から指2本分、左右に離れたところにあります。手を腰に置き、両手の親指で押しましょう。

志室(ししつ)

命門から指4本分、左右に離れたところにあります。手を腰に置き、両手の親指で押しましょう。

大腸兪(だいちょうゆ)

腎兪から指4本分下の、腰のライン(左右にある骨盤の大きな骨のライン)にあります。背骨の中心からは、指2本分左右に離れた部分です。腰骨に人差し指がかかるように手を置き、両手の親指で押しましょう。

骨盤付近にあるツボ

胞肓(ほうこう)

臀部(でんぶ)の平らな骨にある、上からふたつめのくぼみから、指3本分ほど外側にあるツボです。左右にあるので、同時に親指で押しましょう。

脚・足にあるツボ

委中(いちゅう)

ひざの裏にある横じわの中央にあるツボで、触ると脈動を感じます。腰痛や坐骨神経痛によいとされています。座った姿勢で、両手でひざを抱え、両手の親指で押します。

崑崙(こんろん)

外くるぶしの後ろ側のくぼみにあります。ちょうどアキレス腱とぶつかる部分です。座って反対の手で足首をつかみ、親指をあてて押しましょう。腰痛によりツボのあたりが腫れている場合は、強く押しすぎないよう注意してください。特に、初期の腰痛に効果的とされています。

照海(しょうかい)

内くるぶしの突起から、親指一本分下がったところにあります。座って手で足首をつかみ、親指をあてて押しましょう。特に、慢性化した腰痛に効果的とされています。

中封(ちゅうほう)

内くるぶしの突起から、人差し指1本分前にあるくぼみにあります。足首を内側に曲げると、ちょうど腱と内くるぶしの間にできるくぼみです。座って手で足首をつかみ、親指をあてて押しましょう。背中の中央あたりが痛む場合に、特に効果的とされています。

風市(ふうし)

立って腕をまっすぐ下ろしたときに中指の先があたる部分にあります。押す際は、座って片側のヒザを曲げ、同じ側の親指の腹でゆっくり押します。

今ある不調を改善するだけでなく、予防にもつながりますので、ツボ押しを習慣にするとよいでしょう。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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