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病院で処方される肥満治療薬の効果と注意点

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

肥満の治療方法

医療機関によっては「肥満治療薬」を処方しているところもあります。しかし、服用にはさまざまな注意点もあります。ここでは、ドクター監修の記事で、肥満治療薬の特徴や効果、副作用について詳しく解説していきます。

現在、開発されている肥満治療薬について、その種類と特徴、服用に関する注意点(副作用や禁忌)をご紹介していきます。

主な肥満治療薬の種類

サノレックス

肥満度が+70%以上、又なBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として厚生労働省が認可している薬で、国内で使用されています。摂食中枢に作用することで食欲を抑制します。有酸素運動を組み合わせることによって、より効率よくダイエットすることができます。内服できるのは最長3か月までとされており、約2~2.5か月で耐性ができて、食欲が元に戻ります。ダイエット中にどうしても食欲を抑えることができない方には効果的な薬です。使用するためには、医師の処方が必要になります。

・副作用

口が渇く、便秘、悪心・嘔吐、胃部不快感、不眠、抑うつ、肺高血圧症、薬の依存性など。

・服用ができない方

妊娠中・授乳中の方、統合失調症の既往がある方、重症の心疾患・膵障害・腎障害・肝障害のある方、重症高血圧の方、緑内障の方、薬物やアルコール乱用歴のある方、抑うつ状態の方、MAO阻害剤投与中の方。

ゼニカル

脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを止めて、食事により摂取した脂肪分の吸収を抑える薬です。吸収されなかった脂肪分は排泄されるため、結果としてカロリーが抑えられ、体重のコントロールにつながります。米国食品医薬品局(FDA)で認可されている薬で、サノレックス同様、医師の処方が必要です。摂取を始めてから約2週間以内に減量が始まり、半年~1年の間、減量の効果が続きます。しかし、脂溶性ビタミンの吸収も防いでしまうため、服用中はビタミンの補充がすすめられています。

・副作用

急な便意・下痢、便失禁、脂肪便、お腹の張り、鼓腸、上部呼吸器感染、歯肉障害、吐き気など。

・服用ができない方

消化不良に悩まされている方、妊娠中・授乳中の方、医薬品・食物アレルギーのある方、染髪料にアレルギーがある方、胆汁うっ滞の方。

開発が急がれるが、リスクも多い肥満治療薬

厚生労働省によって、日本国内における肥満患者は、予備軍も含めると2,000万人にも上ると発表されています。そのため、食事制限や運動による予防・改善とともに、薬の役割に対する期待が高まっています。しかし、過去にダイエット薬などで副作用が多く起こっていたため、肥満治療薬の新薬は簡単に認可が下りません。現在、認可されている薬もリスクがないとは言い切れないので、服用する際は医師に相談して、必ず指示に従うようにしましょう。