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妊娠中の肥満のリスクとは?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

肥満と妊娠

「妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、たくさん食べなきゃ」というママがいます。しかし、食べ過ぎなどによる過度な体重増加は赤ちゃんに悪い影響を与えることも。妊娠中の肥満がなぜNGなのか、ドクター監修の記事でご紹介していきます。

妊娠時に過度な体重増加があると、出産に大きなリスクをともなうことも。妊娠時の適正体重の計算方法や、理想的な体重増加の数値を学んでいきましょう。

妊婦の肥満の定義と産院での対応

肥満とは、BMIの数値が25以上の人を言い、肥満の方の妊娠、出産は、適正な体重の方に比べさまざまなリスクがあります。さらにBMIで35を超えてしまうと、「超肥満」となって妊娠の経過を厳しく管理されることになるので注意してください。また、出産を受け入れる施設も限定されてしまいます。

妊娠すると太るのは自然なことですが、太りすぎは厳禁です。特に、妊娠前から太りやすい傾向にある人は、妊娠中の体重増加に注意してください。

BMI別に見る妊娠中の体重増加の目安について

妊娠中に自身が肥満であるかどうかは、妊娠前の体重(kg)÷身長(m)×2乗

という計算式で示される肥満度の数値で確認することができます。結果をもとに、現在の自分が理想の体重なのかをチェックしてみましょう。

18未満…痩せぎみ。理想の体重増加は10~12kg程度

18~24…標準。理想の体重増加は7~10kg程度

25以上…肥満。理想の体重増加5~7kg程度

しかし、この体重増加には大きな落とし穴があります。たとえば、BMIが標準(18~24)という方が10kgまで増加してもよいというわけではありません。あくまで10kgというのは、BMIが18に近い人にとっての理想の体重増加であるからです。BMI が24に近い人が10kg増加するのは、身体にとって決してよい状態とは言えないのです。

太りすぎにより起こる妊娠・出産のリスク

太りすぎは妊娠中の母体にさまざまな影響をおよぼす可能性があります。考えられるリスクとしては以下のようなものがあります。

妊娠高血圧症候群になりやすくなる

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降から分娩後12週までに、妊婦に高血圧、または高血圧にともなうタンパク尿が見られるもので、悪化すると赤ちゃんの発育不全などにつながります。

妊娠糖尿病のリスクが高まる

妊娠中に血糖値が高くなる状態を妊娠糖尿病と言います。妊娠糖尿病は、妊娠高血圧症候群を引き起こすだけでなく、巨大児や流産、胎児死亡など赤ちゃんにも重大な影響を与えます。

そのほか、体重の増加により腰痛が起こりやすくなる、子宮の収縮する力が弱まり出産が長引きやくなる、といったトラブルの原因にもなります。

また、肥満の妊婦から生まれた子どもは若年死亡のリスクが高まる、との論文も発表されており、肥満はお腹の赤ちゃんにとって大きな影響を与えると考えられます。

妊娠中の体重管理のポイント

母体とお腹の赤ちゃんを守るために、以下のことに気をつけましょう。

週に500g以上の体重の増加があった場合は食生活を見直す

体重はなだらかな曲線で増えていくのが理想。一気に増えることのないように気をつけ、1週間で500g以上増えてしまった場合は、翌週は500g未満の増加に抑えるようにしましょう。

毎日同じ時間に体重を測って自己管理をする

決まった時間に測ることで、体重の変化がわかりやすくなります。

食事はバランスよく

体重が気になるからと食事を抜くのではなく、3食きちんとバランスのよい食事をとり、そのうえで脂質や糖質、塩分を控えるようにしましょう。

ただし、最近は、逆に体重増加を抑えることにより、低体重児出産も増えています。低体重で生まれた子は、大人になってメタボになりやすいことが研究でわかっています。太りすぎはもちろん、痩せすぎもいけません。適正な体重を保つことを意識し、健康的な妊娠生活が送れるように努めましょう。

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