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蕁麻疹と併発する!「血管性浮腫」の原因と症状、治療について

更新日:2018/05/08 公開日:2015/09/28

蕁麻疹の症状と対処法

蕁麻疹と併発することがあるという「血管性浮腫」。唇やまぶたなどを腫れ上がらせるこの血管性浮腫とはどのような病気で、原因や症状、治療法はどのようなものがあるのか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

蕁麻疹は皮膚の表面が盛り上がりますが、血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)は皮膚のさらに深い場所に腫れが起こる状態です。このふたつは同時に起こることもあるといいますが、血管性浮腫とはいったいどんな原因で、どんな症状なのか、詳しくみてみましょう。

血管性浮腫とは

皮下組織が突然、局所的に腫れる状態が「血管性浮腫」で、クインケ浮腫とも呼ばれます。

症状は?

まぶた、口唇などが急に腫れてきて、数時間のうちに見た目でも腫れているのがはっきりわかる状態に(浮腫が完成)。大きさは直径1cm程度から、10cmほどの巨大な状態になり、パンパンに腫れ上がることもあります。

通常の浮腫(脚のむくみなど)と異なり、局所的で、指で押しても指圧痕は残りません。また、かゆみは伴わず、ヒリヒリとした灼熱感を感じることが多く、腫れは通常2~5日間で自然にひいていきます。

全身どこにでも現れる可能性はありますが、特に、眼瞼、口唇に現れることが多く、舌や手足、陰部が腫れることも。

時に、咽頭部や鼻腔粘膜、気管支粘膜、消化管粘膜に浮腫が生じることもあり、上気道にあらわれると、のどがつまる、物が呑み込めない、呼吸がしづらいなど、消化管に現れると悪心(吐気やむかつき)、嘔吐、腹痛、腹部圧痛などをともなうこともあります。

上気道の浮腫が進むと呼吸困難を起こし、血圧低下、意識障害などのアナフィラキシーショックに陥ることもあるため、注意が必要です。

原因は?

大きく分けると遺伝性と後天性(非遺伝性)があり、遺伝性のものは非常に稀で、蕁麻疹をともなうのは以下のような後天性の場合になります。

・特発性血管性浮腫…原因がはっきりしない。血管性浮腫の半数を占める。感染症や精神的ストレス、月経などが誘因となって起こりやすくなることもあります。

・アレルギー性血管性浮腫…乳製品、卵、小麦など特定の食物、解熱鎮痛剤に含まれる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)など薬物へのアレルギー反応によって起こります。

・物理的刺激による血管性浮腫…温熱・寒冷・日光・外傷・機械的(人工的)な刺激などによって起こります。

これらの原因によって、月に何度も現れることもあれば、数年ごとに現れるケースもあります。もちろん原因を特定して徹底的に除去すれば、再発はしないというケースもあります。

血管性浮腫の対処法

唇や口の中が腫れて物を食べにくい状態が続いたり、瞼がひどく腫れて目が開けにくかったりといった時には、医療機関を受診しましょう。また、喉が詰まる・呼吸がしづらいといった感じがするときには、アナフィラキシーショックの徴候である場合があるため、できるだけ早く受診しましょう。

また、血管性浮腫を起こす原因が判明した場合は、アレルギーを起こす食物や薬剤を摂取しない、温熱・寒冷・日光など物理的な刺激を回避するなどの予防法についても指導してもらいましょう。

なお、アナフィラキシーショックの場合は、酸素投与、各種薬剤の投与などの救急処置がとられます。

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