スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

蕁麻疹とアルコールの関係とは

更新日:2017/12/20 公開日:2015/09/30

蕁麻疹のよくある疑問

「お酒を飲むと蕁麻疹が起こる」といわれることがありますが、実際、アルコールが蕁麻疹の原因になることはあるのでしょうか。蕁麻疹とアルコールの関係について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

「お酒を飲んだら蕁麻疹が出た」という話を耳にしたことがあるかもしれません。実際のところアルコールと蕁麻疹に因果関係はあるのでしょうか。

アルコールが蕁麻疹を誘発・悪化させることも

アルコールと蕁麻疹の関係ははっきりしていませんが、アルコールそのものやアルコールに含まれている保存料が原因となっている場合があります。アルコール綿で皮膚を消毒したとき、赤くなってしまう人は、アルコール自体にアレルギーを持っている可能性があります。一方、アルコールそのものにアレルギーがなくても、蕁麻疹を悪化させることがあります[1][2]。

その理由については、以下のことが考えられます。

アルコールによる血管拡張と体温上昇

まず、蕁麻疹が起こるメカニズムを考えてみましょう。外からアレルギー物質が入ってくると、皮膚の毛細血管周囲に存在する肥満細胞という細胞からヒスタミンという化学物質が放出されます。このヒスタミンは、血管を広げる作用があり、血管内の血漿(けっしょう)成分が血管の壁を通って外に漏れやすくなります。そのため、皮膚はピンク色に盛り上がり、蕁麻疹が起こるのです。アルコールがアレルギーの原因となる場合もあります。

また、蕁麻疹の中には、発熱や運動のときに起こる「コリン性蕁麻疹」というタイプがあります。これらは、体温が上昇すると、神経に影響を及ぼして、蕁麻疹を起こすものです。アルコールを飲んだ時には血管が広がって体温が上がるので、コリン性蕁麻疹を引き起こす原因となり得ます[1][2]。

ワインに含まれるヒスタミンによるもの

ワインにはヒスタミンが多く含まれています。この影響によって、直接血管を拡張して蕁麻疹を引き起こしたり、かゆみを発生させたりする可能性があります。ヒスタミンを多く含む食品には、ワインのほか、チーズのような発酵食品があります。マグロやカジキなどの魚やソーセージ、サラミなどの加工食品に含まれることもあります[3][5]。

また、ワインやビールなどには酸化防止剤として亜硫酸が使われることがありますが、この亜硫酸もアレルギーの原因になり得ます。

アルコールアレルギーにより蕁麻疹が出ることも

先に説明した通り、アルコールがアレルギーの原因になることはあります。アレルギーのある人にとっては、飲むたびに蕁麻疹がでることがあります。アルコールアレルギーの人は、飲酒だけでなく、食品や化粧品に含まれるアルコールにも注意しなければなりません。

参考文献

  1. [1]DermNet NZ. "Urticaria – an overview" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/urticaria-an-overview/ (参照2017-10-16)
  2. [2]DermNet NZ. "Cutaneous adverse effects of alcohol" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/cutaneous-adverse-effects-of-alcohol/ (参照2017-10-25)
  3. [3]DermNet NZ. "Flushing" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/flushing/ (参照2017-10-25)
  4. [4]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 370-375, 2169-2171
  5. [5]"ヒスタミン(概要)" 食品安全委員会. 2014. https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/140326_histamine.pdf (参照2017-10-25)

今すぐ読みたい

ヘルスケア本