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よくある疑問(3)蕁麻疹ってうつるの?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/30

蕁麻疹のよくある疑問

かゆみをともなう赤いぶつぶつが一気に現れると、「体の中のほかの場所や、ほかの人にうつるのではないか」と心配になることも。そこで、蕁麻疹はうつることがあるのか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

「最初はポツポツだった蕁麻疹が、掻いているうちに一気に広がり、かゆみも倍増した」という経験を持つ方も多いのではないでしょうか。そんな時に気になるのが、「蕁麻疹はうつるのではないか」ということ。実際のところはどうなのか、以下で詳しく解説します。

蕁麻疹に感染性や遺伝性はある?

蕁麻疹は、自分の身体のあちこちに感染していったり、人にうつったりすることはあるのでしょうか。

感染性はある?

蕁麻疹は感染症ではありませんので、細菌やウイルスのように接触によって他の場所に広がったり、他人にうつることはありません。

かゆみをともなうため、引っ掻いたあとに「みみず腫れ」のような状態になることがあり、あたかも、蕁麻疹が掻いたことによって、他の部位にうつってしまったのではないかと思いがちです。しかし、これは、擦るといった機械的刺激により、血管の透過性が高まり、血漿成分が血管外に漏れ出たためです。

蕁麻疹が出ている時期は、体全体の過敏性が高まっていますので、次々と新しいものが増えて全身に拡大することがあります。また、はじめは小さな蕁麻疹も、ひとつひとつがくっついて形を変えたり、手のひら大のサイズに広がることもあるのです。

遺伝性はある?

蕁麻疹は一般的に、親子間で遺伝するものではありません。しかし、アレルギーを持つ家系では、同じ食べ物に対してアレルギーを起こしやすいということがあるように、蕁麻疹が出やすい体質が遺伝することも時にみられます。

蕁麻疹の中に、「遺伝性血管神経性浮腫(いでんせいけっかんしんけいせいふしゅ)」という特殊なタイプがあります。これは、皮膚や粘膜の深い部分にできる固い蕁麻疹で、いったんできると何日も引かないのが特徴です。13歳以下の小児にできやすく、唇や顔にあらわれやすいです。消化器系の臓器にもできることがあり、この場合は腹痛をともなうことがあります。のどの粘膜にできると、気道が狭くなって窒息する危険性がありますので注意が必要です。

蕁麻疹が起こるメカニズム

蕁麻疹が他人にうつらない理由は、赤く盛り上がった発疹のところに、細菌やウイルスなどの感染性の病原体がいるわけではないからです。

蕁麻疹の赤い発疹は、血管に病変があります。外からの刺激やアレルギー物質の侵入によって、血管のまわりにいる肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが分泌されます。このヒスタミンは、血管を広げる働きがあるため、皮膚は赤くなってきます。また、血管の中にある血漿(けっしょう)成分は血管の壁をすり抜けて外に漏れ出るとき、「浮腫(ふしゅ)」という状態が起こり皮膚が盛り上がります。それが、蕁麻疹のできるメカニズムです。

蕁麻疹の中には、細菌やウイルスの感染がきっかけとなってあらわれるものがあり、感染性蕁麻疹(かんせんせいじんましん)と呼んでいます。多くの場合、急性蕁麻疹の形をとるので、蕁麻疹は出ても数日で治ります。熱が出たり、咳や喉の痛みなど、かぜのような症状をともなうことが特徴です。喉や歯、副鼻腔などに細菌やウイルスの病巣がある場合が多いため、こちらの治療も並行しておこなわれます。この場合でも、蕁麻疹の赤い発疹のところに細菌やウイルスがいるわけではないので、触っても他人に感染することはありません。

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