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よくある疑問(5)蕁麻疹と内臓の病気の関係とは

更新日:2018/05/10 公開日:2015/09/30

蕁麻疹のよくある疑問

突然かゆみをともなう赤いブツブツが、しかも広範囲に出現したりすると、「何か悪い病気なのでは?」と心配になってしまうものです。そこで、蕁麻疹と内臓の病気との関係はあるのかどうか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

内臓の病気によって蕁麻疹が起こることはあるのでしょうか。以下で詳しくみてみましょう。

蕁麻疹と内臓の病気に関係はある?

原因がはっきりしない特発性蕁麻疹の中で、1か月以上発疹を繰り返す慢性蕁麻疹は決して珍しくありません。年余にわたって蕁麻疹が続くと、「内臓に何かあるのでは?」と不安になることも多いでしょう。特にお年寄りの場合、他に何か隠れた病気があるかもしれない、と疑心暗鬼になるでしょう。しかし、全身くまなく検査をしてみても、実際に内臓の病気が見つかったという例はごく稀です。蕁麻疹が内臓の病気のサインになるケースは少ないので、自覚症状もないのにやみくもに検査をおこなうことは賢明とはいえません。

蕁麻疹をともなう内臓疾患とは

内臓疾患が原因で蕁麻疹が起こる主なケースについてみてみましょう。

ウイルス感染症と蕁麻疹

ウイルス感染にともなう蕁麻疹はそう多いものではありませんが、はじめは風邪のような症状からはじまり、2週間ほどして蕁麻疹があらわれるケースが多いです。ウイルスの種類としては、EBウイルスやサイトメガロウイルス、肝炎ウイルスが知られており、これらは、血液検査をすると抗体価が上がるので診断がつきます。しかし、もとの感染が完治したからといって、蕁麻疹も消えるかというとそうとは限りません。感染後も引き続いて蕁麻疹があらわれるケースも少なくないのです。

膠原病(こうげんびょう)、甲状腺疾患

蕁麻疹が膠原病と関係あるという報告があります。

膠原病というのは、自分の細胞に対して、からだが敵とみなして攻撃してしまう病気で、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、シェーグレン症候群が知られています。これらの膠原病にみられる蕁麻疹には特徴があり、「蕁麻疹様血管炎(じんましんようけっかんえん)」と呼ばれています。つまり、皮膚の毛細血管が破壊されるので、普通のじんましんと違って、いったん出ると24時間以上持続し、蕁麻疹が治った後に色素沈着を残します。

こういったケースでは、まずもとの疾患の治療が優先されますので、内科との連携が必要になります。

また、慢性蕁麻疹の患者さんの中には、甲状腺の病気を持っていたり、甲状腺に対する自己抗体を持っている人が約3割いるといわれています。そして、甲状腺治療薬を投与することにより、蕁麻疹が改善する人たちがいることから、蕁麻疹と甲状腺との間に何らかの関係があると考えられています。

さらに、胃粘膜に感染するピロリ菌が、慢性蕁麻疹の原因になっているという考えもあります。実際、慢性蕁麻疹の患者さんに除菌をしたところ、60%以上に蕁麻疹が改善ないし消えたという報告があります。しかも、ほとんどが除菌後1か月以内に効果があらわれています。

このように、慢性蕁麻疹が内臓疾患と因果関係を示す場合も時にみられることから、内臓の精査が必要なケースもあるのです。

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