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頭が痛い!くりかえす頭痛の原因と対処法・予防法

更新日:2016/12/15 公開日:2015/09/30

頭痛の種類と症状

頭痛い!となると日常に支障をきたしがち。くりかえす頭痛はなぜ起こるのでしょうか。実は慢性頭痛には3種類あり、それぞれ予防法や対処法が異なります。慢性頭痛の原因や見分け方や対処法、予防法について、ドクターの監修の記事で詳しくお伝えします。

くりかえすつらい頭痛はなぜ起こるのでしょう?ここでは、慢性的な頭痛の種類とそれぞれの典型的な症状のほか、原因や予防法について解説します。

くりかえす頭痛の種類と症状

頭痛の種類は大きく分けて2つあります。ひとつは病気が原因のもの。クモ膜下出血や脳内出血、髄膜炎などが原因で引き起こされる頭痛です。もうひとつは、繰り返し起こる慢性的な頭痛で、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3種類があります。

慢性的な頭痛は、それぞれ特徴的な症状があります。

緊張型頭痛の症状

・締めつけられるような重い痛みがほぼ毎日起こる。

・頭全体もしくは後頭部や首すじが痛む。

・ストレッチや運動、マッサージ、入浴などで痛みが軽くなる。

・ふわふわしためまいを感じることがある。

・肩や首のこりが激しい。

片頭痛の症状

・月に数回、ズキンズキンとする頭痛をくりかえす。痛みは4~72時間続く。

・痛む部位は頭の片側あるいは両側で、家事や仕事ができないほど痛む。

・吐き気をともなうことがある。光や音に敏感になることがある。

・頭痛が起こる前に、フラッシュのような光やギザギザした光を感じることがある。

・動いたりマッサージをしたりすると痛みが強くなる。

群発頭痛の症状

・一度頭痛が起こると1〜2か月間、毎日ほぼ決まった時間に起こる。

・痛むのは必ず片側で、片方の目の奥や周囲がえぐられるように激しく痛む。

・1回の痛みは1~3時間程度。

・目が充血したり、涙が出たりする。

・じっとしていられないほどの激痛を感じる。

次は頭痛の種類ごとに、原因や対処法を見ていきましょう。

後頭部が痛いことの多い緊張型頭痛

緊張型頭痛の原因・対処法・予防法を解説します。

緊張型頭痛の原因

慢性的な頭痛の中でもっとも多く見られるのが、この「緊張型頭痛」です。年齢や性別に関係なく発症し、後頭部を中心に頭全体がギューッと締めつけられるような鈍い痛みが起こります。

原因としては、長時間のデスクワークや車の運転など不自然な姿勢が続くことで引きおこされる身体的なストレスと、仕事や家庭などの心配ごとによる精神的なストレスがあげられます。頭痛のほかにも、肩や首のこり、フワフワとしためまい、全身のだるさといった症状をともなうこともあります。

緊張型頭痛には、

・反復性緊張型頭痛:時々頭痛がする

・慢性緊張型頭痛:ほぼ毎日、しかも3か月以上に及んで頭痛が続く

という2つのタイプがあり、治療法や対処法が異なる場合もあります。

すぐにできる緊張型頭痛の対処法・予防法

頭痛の引き金となっている首や肩の筋肉のこりをほぐすことが大切です。長時間パソコンを作業するときは間に休憩をはさむ、同じ姿勢を続けないなどの対策をとりましょう。また、首や肩への負担が大きい猫背に気をつけて正しい姿勢をするなどを心がけましょう。ゆっくりと湯船につかり血行をよくしたり、首や肩をマッサージしたりするのも有効です。ストレスを溜めないことも重要です。

クリニックでの緊張型頭痛の治療法

市販の頭痛薬や風邪薬にも入っているアスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンといった非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方されます。緊張型頭痛のなかでも反復性のものには有用であるものの、慢性の場合にはさほど効果は期待できません。むしろ長期的な服用による薬物乱用頭痛や胃腸へ負担がかかるといったデメリットを考えると、市販の鎮痛薬を含め、安易な服用は控えたほうがよいでしょう。

痛みに対する直接的な治療とは別に、頭痛の原因となる精神的なストレスを軽減する方法をとることもあります。首や肩の筋肉の緊張をほぐす効果のある筋弛緩薬や、不安を取り除くための三環系抗うつ剤、抗不安薬などが処方されます。

また、漢方薬による体質改善や、温熱療法、電気治療、牽引といった首や肩の筋肉の緊張へ働きかける物理療法、鍼灸、バイオフィードバック(認知行動療法)といったさまざまな治療法があります。

後頭部が痛む場合に考えられるほかの病気

後頭部が痛む場合、「緊張型頭痛」のほかに「後頭神経痛」「くも膜下出血」である可能性が考えられます。「緊張型頭痛」と「後頭神経痛」は命に関わる頭痛ではありませんが、「くも膜下出血」は重篤な病気です。同じ後頭部が痛む場合でも、見極めが必要です。

・後頭神経痛

首の付け根から後頭部にかけて延びている神経が刺激されることで生じる頭痛のことです。首の付け根から後頭部がズキズキ、キリキリ痛んだり、電気が走ったようなビリッとした痛みがくりかえすのが特徴です。一度痛み出すと、数秒から数時間の間隔で、数日から数週間継続します。後頭部を支配する神経には「大後頭神経」「小後頭神経」「大耳介神経」の3つがあり、どれが刺激されているかによって痛む場所が変わります。吐き気などの症状はなく、圧痛点(指などで圧迫したときに強く痛みが出る点)があるのが特徴です。

・くも膜下出血

脳を覆う3枚の膜のうち、真ん中の「くも膜」の下で出血する病気です。ほとんどの場合、脳の動脈にできた動脈瘤というコブが破裂することによって起こります。後頭部や頭全体に、突然、後頭部をバットで殴られたような頭痛、今まで経験したことのないような非常に激しい痛みが起こるのが特徴です。この痛みは瞬間的にピークに達し、おさまることはありません。激しい痛みが突然起きたとしても、その痛みが断続的である場合、もしくは最初は弱い痛みで次第に強くなっていく場合はくも膜下出血ではありません。

頭の片側がズキンズキンと痛む片頭痛

片頭痛の原因や対処法、予防法を解説します。

片頭痛の原因

片頭痛は血管の拡張と関係があるといわれています。なんらかの原因で血管が急激に拡張し周囲の神経を刺激することで頭痛が起きるのです。頭痛を引き起こす誘因は、大変な仕事やずっと抱えていた悩みから解放されたとき、血管を拡張・収縮させる作用のあるものを食べたとき、人込みや騒音、まぶしい光、香水などによる嗅覚刺激、天候、睡眠不足、空腹による低血糖、精神的緊張、疲れ、ストレス、月経周期、温度差、頻回の旅行、アルコールなど、人によってさまざま。遺伝的要因も多いといわれています。

片頭痛の対処法

片頭痛が起こったときの対処法には以下のものがあります。

・痛む場所を冷やす

急な片頭痛に襲われた場合は、まずこめかみなどズキズキと脈を打っている部位を冷やして、血流の拡がりを抑えます。冷たいタオルでこめかみを押しながら、安静にするのもよいでしょう。

・暗くて静かな場所で休む

光や音などにも敏感になるため、できれば暗くて静かな場所で休んでください。横になれない場合は、座ったままできるだけ動かないようにしましょう。

・カフェインを摂る

カフェインは脳の血管を収縮する作用があるため、カフェインを含んだコーヒーや緑茶、紅茶、ウーロン茶などを飲んでから休むのも一策です。ただし、飲み過ぎは禁物です。カフェインの摂り過ぎで頭痛を起こしてしまうこともあるため、くれぐれも過剰摂取にはご注意ください。

片頭痛のピークは1~2時間といわれています。可能であればひと眠りすることをおすすめします。しっかり休むと拡張した血管も元に戻り、それまでの痛みがウソのようになくなることもあります。ただし、寝過ぎることでかえって生活リズムが乱れてしまうと、逆効果になるので注意しましょう。

片頭痛の予防法

片頭痛は、外的環境やライフスタイル、食べ物、女性ホルモンなどの影響で痛みを誘発します。同じような痛みが繰り返し起きている片頭痛持ちの方は、何を食べ、何をしたときに痛みが起きているのか普段から観察することで予防につながります。

たとえば、血管の拡張を促すポリフェノールを含んでいる赤ワイン、チョコレート、チーズ、柑橘類などは片頭痛を引き起こしやすいといわれています。また、まぶしい光や騒音、疲労などのストレス、女性ホルモンをコントロールするためにホルモン剤やピルを使う時も十分気をつけましょう。

また、血管の緊張を和らげる効果のあるマグネシウムとビタミンB2を摂るのも効果的です。

激しい痛みが特徴の群発頭痛

病気が原因ではない頭痛のなかではもっとも激痛といわれている群発頭痛の原因・対処法・予防法を解説します。

群発頭痛の原因

群発頭痛はこの3つの中では患者数が少なく、男性に多い頭痛です。特徴は、ある期間に集中して起こること。一度痛みがあらわれると、毎日のように頭痛を起こすようになり、一定期間(たいてい1~2か月くらい)続きます。発症のメカニズムは不明な点も多いのですが、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすためではないかといわれています。そのため、目の奥がえぐられるように痛むという特有の症状があります。誘因となるのは、疲労や睡眠不足の他、アルコール、タバコ、気圧の急激な変化などです。

群発頭痛の対処法

突発的な痛みが急に起こるため、内服薬の効果では追いつきません。クリニックでの治療として代表的なのは、発作時にスマトリプタンという皮下注射を打つ薬物療法です。2008年4月からは自分で行うことができ、ペン型の注射器を太ももに押し付けながら注入します。保険適用の注射器の他、保険適用外の点鼻薬なども存在しています。

群発頭痛の痛みは突発的で痛みも強いため、時間のかかる鎮痛薬は効果的ではありません。しかし、症状によっては、インダシン座薬のような消炎鎮痛薬が効くこともあります。

また、8割の人に効果があるといわれている酸素吸入も治療法のひとつです。医療用の酸素ボンベからマスクで酸素を毎分7リットル、これを15分程吸入します。5~10分くらい吸入すると、痛みが和らいでいきます。

医療用の酸素ボンベとマスクはレンタルできますが、COPDを患っている方は使用できません。これら皮下注射も酸素吸入も、痛みが出たらできるだけ早いうちに行うことが大切です。

この他に、頭の血管の流れをコントロールする交感神経に働きかけて一時的に麻痺させ、痛みを緩和させる「星状神経節ブロック」や、痛みの伝達にアプローチする「神経ブロック」、群発頭痛の原因といわれている「三叉神経根の切除」、放射線を神経に照射する「ガンマナイフ治療」などもあり、治療のための研究も積極的に行われています。

さらに、痛みで睡眠を妨げないための予防薬もあります。「エルゴタミン製剤」や「トリプタン系薬剤」、「カルシウム拮抗薬」、「副腎皮質ステロイド」などを使用し、睡眠中の痛みを防ぎます。ドクターと相談しながら、より最適な薬の服用と治療法を選ぶようにしてください。

群発頭痛の予防法

引き金となるのは、アルコールや飛行機による気圧の変化といわれています。これらのものを避けるようにしましょう。湯船につかると、血管が拡張し症状を悪化させる場合があるので、群発期(痛みが出ている時期)はシャワーですませましょう。

自分の頭痛の種類に合わせた予防法・対処法を

慢性的な頭痛は、自分の頭痛の種類を知って、それに合った予防法や対処法をすることが大切です。

また、突然発症した激しい頭痛が継続している、今までに経験したことがないような強烈な頭痛が起こった、などの場合は、ただちに脳神経外科の専門医のいる病院で受診を。軽い頭痛であっても油断は禁物です。ただの頭痛で終わらせず、念のため受診をするようにしてください。

※片頭痛は「偏頭痛」と表記することもありますが特に区別はなく同じ病気を指すので、ここでは表記を「片頭痛」に統一して解説しています。

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