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片頭痛による吐き気の原因と対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/30

片頭痛の症状・原因・解消方法

症状がひどくなると頭痛だけではなく、吐き気を感じたり、嘔吐をすることもある片頭痛。片頭痛で吐き気が起きる原因や効果的な対処法など、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

片頭痛は、ズキンズキンとする激しい痛みとともに、吐き気にも悩まされることも多い頭痛です。片頭痛による吐き気の原因と対処法を解説します。

片頭痛が吐き気をともなう理由

片頭痛が吐き気や嘔吐の症状をともなうのは、三叉神経と関係があります。

片頭痛のメカニズムはまだ解明されていませんが、頭の中で血管が拡張し、周囲にある三叉神経を刺激することで起きるという説が有力です。三叉神経は、刺激を受けると、痛みの原因物質(神経ペプチドとよばれる)を放出するため、血管の周りに炎症が起こります。それが痛みとして認識されるのです。

この三叉神経からの刺激は大脳に情報として伝えられますが、その途中で、吐き気をコントロールする嘔吐中枢にも刺激が伝わるため、吐き気や嘔吐などの症状があらわれるのです。

吐き気をともなう片頭痛の対処法とは

トリプタン系薬剤

症状が軽い場合はアセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬などの鎮痛作用のあるものが用いられますが、治療薬としてはトリプタン系薬剤という処方薬が使われます。

トリプタン系薬剤は、痛みの原因である血管と三叉神経の両方に作用する薬で、以下の3つの効能があります。

・拡がりすぎた脳の血管を元の状態に戻す。

・三叉神経が神経ペプチドを放出するのを抑え込む。

・三叉神経から大脳に情報が伝達されるのをブロックし、吐き気や嘔吐、光や音に対する過敏反応を抑える。

ちなみに日本で使用できるトリプタン系薬剤には、錠剤、口腔内速溶/崩壊錠(水なしで飲める)、点鼻薬、注射薬の4種類があります。吐き気が強く、錠剤を吐き戻してしまう場合には、錠剤以外の薬を処方してもらいましょう。

うまく使えば効果絶大なトリプタン系薬剤ですが、大切なのは服用のタイミング。片頭痛が始まったばかりの症状の軽いうちに服用することで、効果が得られるようになっているのです。まだ痛みの起こっていない、予兆・前兆期での服用や、頭痛がひどくなってからでは効果が期待できないので注意しましょう。

エルゴタミン製剤

トリプタン系薬剤のほか、血管を収縮させる作用があるエルゴタミン製剤が使われることもありますが、痛みのごく初期、もしくは前兆期に服用しないと効果が発揮されにくいため、現在はおもにトリプタン系薬剤が合わない人に使用されています。血管収縮作用とともに子宮収縮作用もあるため、妊娠中・搾乳中の方は服用できません。

吐き気止め(プリンペラン、ナウゼリン)

吐き気が非常に強いときは、吐き気止めの薬(プリンペラン、ナウゼリン)を使用することもあります。これらの薬には、頭痛薬の吐き出しを防いだり、胃の動きをよくして薬の吸収を促す働きのほか、ドーパミン拮抗作用という薬効で頭痛発作を止める働きも期待できます。

吐き気の強い片頭痛に悩んでいる人は医師に相談してみるとよいでしょう。

片頭痛は慢性化、難治化させないことが重要です。できるだけ早く医師に診てもらい、上手に薬を使いながら症状を軽減していきましょう。

※片頭痛は「偏頭痛」と表記することもありますが特に区別はなく同じ病気を指すので、ここでは表記を「片頭痛」に統一して解説しています。

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