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片頭痛の予兆・前兆と発作が起きた時の注意点

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/30

片頭痛の症状・原因・解消方法

片頭痛には「予兆」と「前兆」と呼ばれる特徴的な症状がある場合があります。予兆や前兆とはどんなものなのか、また、発作が起きたときはどのように対処すればよいのか、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

片頭痛は、発作前に「予兆」と「前兆」を感じるものと、感じないもの2種類に分けられます。「予兆」と「前兆」とはどんなものか、その対処法も解説します。

片頭痛の予兆と前兆とは?

片頭痛では、頭が痛くなる前に予兆や前兆と呼ばれる症状が出現することがあります。

片頭痛は、なんらかの「誘因」によって発作が引き起こされた後、「予兆期」「前兆期」「頭痛期」「回復期」「寛解(かんかい)期」という経過をたどります。予兆や前兆は、感じる人と感じない人がいます。

予兆

「予兆」は、痛みが始まる数時間から1~2日前にみられるもので、食欲の増進、精神的な落ち込み、情緒不安定、イライラし怒りっぽくなる、あくび、疲労感、集中力がなくなるなどの症状が表れます。予兆を感じる片頭痛患者は、5人に1人だといわれています。

前兆

「前兆」は、頭痛が起こる前に、視野が一部欠けたり、閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる、ギザギザしたフラッシュのような光が見える症状が起こるものです。片頭痛に特徴的な症状と言えます。通常は15~30分ほどで消え、そのあと頭痛が始まります。

閃輝暗点のほか、手足のしびれや感覚の鈍化、言葉が出にくくなる失語性言語障害などの症状があらわれる人もいます。片頭痛患者の中には、前兆は感じるけれど頭痛が起こらないという人もいます。

予兆・前兆を感じたら、誘因となるものをできるだけ避けるようにすることが大切です。

片頭痛の対処法

「予兆」「前兆」の後、頭痛が起こります。一般的に、最初は鈍い痛みから始まり、次第に激しくなっていき、ピーク時には拍動するたびにズキンズキンという強い痛みに襲われます。吐き気や嘔吐をともなう場合もあります。動くと痛みがひどくなり、普段気にならない音や光に敏感になり、不快感があらわれます。痛みの持続時間は4~72時間と個人差があります。前兆がなく、予兆のあとにいきなり頭痛になるケースもあります。

市販の鎮痛剤

市販の鎮痛剤は、なるべく早く服用するのが効果的です。片頭痛の予兆・前兆が見られたときや、痛みがひどくなる前に飲みましょう。

ただし、痛くなることを恐れて、痛くないのに毎日服用してはいけません。

トリプタン製剤

片頭痛をやわらげてくれる、トリプタン製剤というものがあります。市販品はなく、病院で処方箋をもらわなければいけません。この薬には、3つの効能があります。

(1)拡張した脳の血管を元に戻す

(2)発痛物質である神経ペプチドを放出する三叉神経の働きを抑える

(3)三叉神経から大脳に送られる情報をブロックし、吐き気や嘔吐、光や音などへの過敏反応を抑える

こちらは、痛みがはじまってから30分以内に服用するともっとも効果的とされています。痛む前に服用しても効果はありません。

エルゴタミン製剤

トリプタン製剤より以前からある片頭痛薬です。血管を拡張させる作用がありますが、即効性が無いので前兆のタイミングで服用しないと効果がありません。トリプタン製剤が効かない時は試してみる価値があります。尚、トリプタン製剤との併用は血管収縮の副作用が強くなるため、服用する時は24時間以上空けなければなりません。

その他、普段より血管が収縮したり、拡張したりしないようにするための予防薬があります。カルシウム拮抗剤、β遮断薬やセロトニンの働きを抑える抗セロトニン薬、抗てんかん薬などがあります。ただし、副作用がそれぞれありますので、医師とよく相談してから処方してもらいましょう。

頭痛の誘因を避ける

片頭痛にはさまざまな誘因があります。天候や温度差、ホルモンバランスの変化などは、避けることが難しい誘因です。

しかし、アルコールや空腹、まぶしい光、騒音など、自分の力で避けられるものもあります。片頭痛時には、誘因となりうるものをできるだけ避けておきましょう。

安静にする

片頭痛のときは、体を動かすと悪化することが多いです。冷却シートや冷たいタオルなどで患部を冷やし、暗くて静かな場所で横になるのが一番です。横になれない場合は椅子で安静にするだけでも効果的です。

カフェインをとる

コーヒーや緑茶などに含まれているカフェインは、血管を収縮させる働きがあります。飲み過ぎると逆に頭痛を引き起こすこともあるので要注意。飲み過ぎないようにしてください。

片頭痛の予兆や前兆をきちんと把握し、その時点で誘因を遠ざけるなど対処をすることで、痛みは最小限に抑えられます。自分の頭痛パターンをよく観察するようにしてください。

※片頭痛は「偏頭痛」と表記することもありますが特に区別はなく同じ病気を指すので、ここでは表記を「片頭痛」に統一して解説しています。

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