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片頭痛に処方される漢方薬の種類

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/30

片頭痛の症状・原因・解消方法

漢方は、病気を体全体の問題としてとらえ、自然治癒力を高めるというアプローチをとります。片頭痛で処方される漢方薬の種類と、そのメリットについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

自然界にある植物や鉱物の中から、薬効のあるものを組み合わせて作る漢方薬。片頭痛に効く漢方薬とはどのようなものなのでしょうか?

片頭痛に処方される漢方薬

漢方とは、中国で生まれたものが日本に渡り、日本で独自に発達した伝統医学です。

漢方薬は、自然界に存在する薬効のある植物や鉱物を一定の法則のもとで組み合わせて作られた薬のことで、人間に本来備わっている自然治癒力を高め、病気にならない体質をつくることに重点をおいています。

漢方では、片頭痛は「気」が正しく巡らず、逆行している「気逆」という状態であると考えられているため、気の巡りを元に戻す処方で症状を緩和します。

片頭痛に効くとされているのは以下の漢方薬です。

呉茱萸湯(ゴシュユトウ)

嘔吐してしまうほど激しく、手足の冷えをともなう頭痛に効果的です。体を温め、痛みや吐き気を鎮めるとされています。

桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)

虚弱で冷え性、体力があまりない人の胃腸機能を高め、頭痛を抑えるとされています。心臓のドキドキ、吐き気や嘔吐を抑えるのにも効果的です。低気圧が近づくと起こる“雨頭痛”にも良く効くとされています。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

体格はしっかりして赤ら顔のある人の頭痛、肩こり、冷えに有効とされています。桂枝の成分がセロトニンの作用を抑制するといわれています。更年期障害を伴う方も適しています。

五苓散料(ゴレイサンリョウ)

体力にかかわらず使用可能。のどが渇いて尿量が少ない人の、頭痛、めまい・吐き気・嘔吐・腹痛・むくみなどに有効とされています。

葛根湯(カッコントウ)

発汗を促す作用があり、頭痛、肩こり、筋肉痛に効果的です。風邪の初期症状にも効きます。

漢方薬の利点とは

漢方薬は、天然の生薬を組み合わせて作られます。自然治癒力を高めてできるだけ自然な形で治療を行います。

西洋薬は有効成分が単一で、熱や痛みをとる、血圧を下げる、炎症を抑える、細菌を殺すなど一つの症状や病気に対してピンポイント的に効果を発揮します。一方、漢方薬は、複数の生薬の組み合せのため多くの有効成分を含んでおり、1つの処方で多様な症状に効くのが特徴です。

また、西洋の薬は副作用が強く出る場合があり、使用によって新たな病気になることがあります(抗生剤投与により、肝障害や腎障害を併発など)。漢方薬も副作用はありますが、西洋薬に比べればごく軽く、まれです。

漢方薬にはさまざまな種類がありますが、主要な148の処方は健康保険が適用されるため、漢方を扱っている病院で出してもらうことが可能です。ただし、保険適応外の自由診療として処方している病院もありますので、事前に確認するようにしましょう。

西洋薬とは違った魅力のある漢方薬、頭痛改善にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

※片頭痛は「偏頭痛」と表記することもありますが特に区別はなく同じ病気を指すので、ここでは表記を「片頭痛」に統一して解説しています。