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日本人が発明!日本人に最適な「FAPホワイトニング」とは

更新日:2017/07/24 公開日:2015/09/30

ホワイトニングの基礎知識

歯科医院で行うオフィスホワイトニングのひとつ「FAPホワイトニング」。日本人の歯科医師が、「より日本人に最適なものを」と発明しました。このFAPホワイトニングとはどういうものか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

1989年にアメリカで実用化が始まったホワイトニングは、欧米人の歯を白くするために開発されたものです。日本人はもともと、歯の色素が濃い傾向があり、あまり適していませんでした。そこで日本人のために開発されたのが「FAPホワイトニング」です。FAPホワイトニングとはどのような特徴があるのか、以下で詳しくみてみましょう。

FAPホワイトニングとは

FAPホワイトニングは、1990年に開発されたオフィスホワイトニングの一種です。ホワイトニング剤のなかにFAP(フッ化アパタイト)などを配合し、歯を漂白しながら、同時に歯の表面に強化カルシウムの層を作るのが特徴です。

開発したのは、変色歯と漂白法の研究者であり、歯科医師として審美歯科の普及に努める日本のある先生。メラニン色素の量が多く、特有の黄ばみを持つ日本人の歯を白くするための研究を重ねた結果、このFAPホワイトニングを誕生させました。

一般的なホワイトニングとFAPホワイトニングとの違い

どちらも、ホワイトニング剤でエナメル層に付着したペリクル層とプラーク層の有機物を分解・除去(漂白)します。ペクリルとは唾液中の糖タンパクなどにより形成される薄い被膜、プラークとは歯垢のことです。この漂白によってエナメル層に細かな凹凸を作る(すりガラス状にする)ことで、光の反射によって歯を白く見せるというメカニズムは、どちらも変わりません。

一般的なホワイトニングでは凹凸に茶渋などが付着しやすく、後戻り(色が元に戻ってしまうこと)が早いという欠点があります(個人差があり、ホワイトニングの種類にもよります)。

そこでFAPホワイトニングでは、この凹凸にFAP(フッ化アパタイト)という強化カルシウムの層を5層ほどに重ねて吸着するように開発されたホワイトニング剤を使用。このことによって、以下のようなメリットがあります。

  • 凹凸がなくなるため、色の後戻りがしにくい。歯の白さが長続きしやすく、着色がつきづらい。
  • 歯や骨とよく似た成分であるフッ化アパタイトの層が歯質を強化し、虫歯予防にもなる。
  • FAPの一層一層がすりガラスの役目をし、日本人特有の歯の黄ばみを覆い隠してより白い歯にする。
  • 歯の表面に強化カルシウムを補い、歯と一体化させ歯質を強化させるので、歯がしみるのを防げる(しみる度合いには個人差がある)。

FAPホワイトニングは、レーザーなどでホワイトニング剤の効果を高める一般的なホワイトニングと比べると効果が現れるのに時間がかかり、通常5回程度と、一般のホワイトニングよりかなりの通院が必要になると言います。速効性を求められる場合には適さないので、短期間で白くしたい、通院回数をかけられないという方は、一般のホワイトニングの方が適しています。

しかし、一般的なホワイトニングは刺激が強く成人以降が対象なのに比べ、FAPホワイトニングは歯にやさしいため中学生でも受けることができ、しかも虫歯になりにくい効果もあるという点から、注目を集めています(低年齢の方が受ける際は、必ず歯科医師の診断を受けてください)。

FAPホワイトニング治療の流れ

歯科医院に訪れたら、一般のホワイトニングと同様に虫歯がないかチェックし、必要に応じて歯のクリーニングを実施。ホワイトニングでどの程度の白さが目指せるかといったカウンセリングをしっかり行った後、以下のような流れで治療を行います。一般のホワイトニングと大きな差はありません。

1)歯茎を保護するための薬剤を歯茎に塗布

まず準備として、ワセリンやリップクリームで唇をカバーし、口を大きく開けるためのアングルワイダーを装着。その後、適度に温めた薬剤(プロテクトパラフィン)を歯茎に塗っていきます。

2)歯にホワイトニング剤を塗布

歯茎に付着しないよう、歯の表面にホワイトニング剤(漂白剤)を塗布していきます。塗布後、15分間放置します。

3)15分後に薬剤を落とし、再度、塗布歯にホワイトニング剤を塗布

医療用のヘラで一度、薬剤を落とします。その後、もう一度、ホワイトニング剤を塗り、15分置いてから、再びヘラで薬剤を落とし、水洗いします。

4)歯茎や唇の保護剤を除去して終了

歯に付いている薬剤をキレイに取り除いたら歯茎に塗った保護剤を落とし、アングルワイダーを取り除きます。最後に、唇に塗ったワセリンなどの保護剤を拭き取れば終了です。

ここまでの1回の治療で要する時間は約45分。通常はこれを1週間に1回のペースで行い、5回程度実施します。

FAPホワイトニングでは茶渋などが付着しにくいため、毎日、正しいブラッシングなどを行っていれば、そう簡単に元の色に戻ることはありません。しかし、手入れをしていても歯石などは自然に付着してしまうので、歯科医院による定期的なクリーニングは受けるようにしましょう。

また、加齢とともに歯の内側の象牙質は黄色みを増してくるものです。これを避けるために、数年に一度、アフターケアのFAPホワイトニングや、FAPホームホワイトニングにて自宅で行うケアもおすすめです。これは、一般のホワイトニングも同様です。

重要な点として、ホームホワイトニングの際には、FAPホワイトニングの効果がなくなる可能性があるため、一般的なものではなく、必ずFAPのホームホワイトニングを行うようにしてください。また、FAPホワイトニングは回数がかかるので、その分一般のホワイトニングに比べて金額がかかってしまうケースもあります。事前に確認してから行いましょう。

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