「マニキュアやつけ爪を外したあとの爪が緑色に変色していた」といった爪が変色するトラブルは、細菌感染の一種「グリーンネイル」の可能性が考えられます。ここでは爪が変色する原因や治療法について紹介していきます。
グリーンネイルとは?
グリーンネイルとはどのような症状なのでしょうか。原因や発生メカニズムなどについて確認してみます。
爪が緑色に変色する感染症のこと
爪が緑色に変色する「グリーンネイル」は、爪の組織にカンジダ菌が感染する「爪カンジダ症」が元病となって、二次的に緑膿菌(りょくのうきん)が感染しているケースが多いようです。爪カンジダ症とはカンジダ菌が爪の中で異常繁殖する病気です。緑色の元となる緑膿菌に感染することで爪が緑色に変色してしまうことがあり、これを「グリーンネイル」と呼びます。
原因の「緑膿菌」はどのような細菌か
緑膿菌は日常生活のなかで身の回りにある常在菌のひとつです。普段は害を成さない緑膿菌ですが、体の免疫力が落ちたときなどに病気を起こすことがあります。また、爪が何かしらの病気にかかって傷ついていたり、爪が常に湿っていて軟らかい状態の場合にも、緑膿菌によるグリーンネイルが起こりやすくなります。
グリーンネイルの発生メカニズム
たとえば、マニキュアやつけ爪を長くつけ続けていて、破損した部分が少しはがれてしまうことがあるでしょう。そうすると爪とマニキュアなどの間に溝ができ、水がたまりやすくなります。水がたまり湿ったままの状態は、細菌が繁殖しやすい環境です。毎日、水仕事を頻繁に行う人は、緑膿菌によるグリーンネイルにかかりやすいと言えるでしょう。
グリーンネイルの治療方法
グリーンネイルを改善するためにはどのようにすればよいでしょうか。自宅での治療方法と皮膚科での治療方法とに分けてみていくこととします。
自宅での治療
爪の変色に気づいたら、まずはつけ爪やマニキュアの使用をやめましょう。そして、緑色に変色した爪とその周囲も清潔に保つようにします。水仕事をしたり、手洗い・入浴後は、濡れたまま放置せず、しっかり乾燥させることが大切です。
爪が変色してたら一度医師に相談を!
グリーンネイルは元となっている病気を治療しなければ、自然治癒しない病気です。自己判断で間違った対処をしたり、たかが爪と放っておかないで、異常が見られたらまずは医師に相談するようにしてください。そして、適切な治療を受けるようにして、グリーンネイルの完治を目指すようにしましょう。
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