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実は歯の病気ではない!三叉神経痛による歯痛とは

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/27

歯痛の基礎知識

歯の痛みは、歯や歯の周りの異常が原因として起こることが多いですが、歯自体に原因がなくても痛みを感じることがあります。その原因のひとつに三叉神経痛があげられます。専門ドクター監修のもと、三叉神経痛による歯痛と治療法について解説します。

多くの歯痛は、虫歯や歯周病など、主に歯や歯の周辺の異常が原因です。しかし、歯や歯の周辺に原因がなくても歯痛を感じることがあります。三叉(さんさ)神経痛による歯痛もそのひとつ。ここでは、三叉神経痛による歯痛の概要や治療法について解説します。

三叉神経痛による歯痛

三叉神経とは、痛覚、触覚、圧覚、温度感覚など、顔の感覚を脳に伝える神経のことです。三叉神経に痛みが発生すると、顔が痛いと感じたり、麻痺のような症状がでたりします。

また、三叉神経痛による歯の痛みは、歯を触ることによって発作が起きたり、逆に三叉神経痛の発作の痛みが歯に広がったりする場合があります。

三叉神経痛の治療

三叉神経痛による歯痛の治療には、いくつかの方法があります。症状や患者の状態などによって、どの方法をとるかが決められます。

薬物治療

てんかんの治療にも用いられる「カルバマゼピン」がよく使われます。神経の伝達を抑える働きにより、一時的に痛みが消えるなど、症状の改善が期待できます。ただし、カルバマゼピンには副作用があり、眠気やふらつき、めまいなどの神経症状を引き起こします。

ほかにも、肝機能に障害が起こったり、皮膚に発疹が出たり、貧血や白血球の減少といった造血障害が見られることもあります。

副作用のためカルバマゼピンが使えないときは、ガパペンチンやプレガバリンといった薬品が使われる場合もあります。

外科療法

薬を服用しても改善が見られない場合は、三叉神経根を圧迫している血管を、神経に当たらないように引き離し、圧迫を取り除く手術が行われます。

神経ブロック療法

アルコールや高濃度の局所麻酔薬を用いて、三叉神経に感覚が伝わるのを防ぐことで痛みを和らげる治療方法です。高周波電流による熱によって、三叉神経の中にあるタンパク質を固める「高周波熱凝固法」を行うこともあります。これは、薬物療法で効果が見られない、手術適応でない、手術を行っても鎮痛効果が得られない、といった場合に行われます。

放射線治療

三叉神経根に放射線(ガンマ線)を照射する治療法で、高齢者や全身の状態が悪い患者に行われます。

三叉神経痛による歯痛は、持続性こそありませんが強烈な痛みです。歯の痛みにはさまざまな原因があるため、三叉神経痛によるものかどうかしっかりと判断できる専門医を受診しましょう。

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