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ナルコレプシーの特徴的な症状

更新日:2018/05/18 公開日:2015/10/28

ナルコレプシーの基礎知識

ナルコレプシーの特徴的な4つの症状を「主症状」と「副症状」にわけて、ドクター監修の記事で解説します。ナルコレプシー患者は「なまけ病」と誤解されがちなことが問題です。患者だけでなく、家族や周囲の人も正しく理解しておきましょう。

ナルコレプシーは、なまけによる居眠りと誤解されがちな病気です。ナルコレプシー患者はもちろん、周囲の人も症状を正しく理解しておきましょう。ここでは、特徴的な4つの症状をご紹介します。

ナルコレプシーの主症状「日中の過度の眠気(睡眠発作)」

ナルコレプシーの代表的な症状は、日中の過度の眠気(睡眠発作)です。夜にしっかり寝ているつもりでも昼間に強烈な眠気にくり返し襲われ、このような発作が状況や場所に関係なく突然起こるのが特徴です。

特に、読書や会議中など、単調な状況で睡眠発作は起きやすいといわれています。このような状況では健康な人でも眠くなることがありますが、ナルコレプシーの場合は眠気に耐えることができません。また、単調な状況に限らず、車の運転中や会話中、食事中など、ナルコレプシーの睡眠発作は複雑な作業中にも起こり得ます。

睡眠発作の発生は予測することができません。睡眠発作がほとんど起こらない日もあれば、1日に数回くり返すこともあります。また、数分でおさまることもあれば、数時間続くこともあります。

このような耐えがたい眠気や居眠りをくり返す症状が3か月以上続くようであれば、ナルコレプシーによる睡眠発作の可能性が高いでしょう。

ナルコレプシーの副症状「情動脱力発作・入眠時幻覚・睡眠麻痺」

ナルコレプシーの副症状としてあげられるのが、情動脱力発作と入眠時幻覚、睡眠麻痺です。

情動脱力発作

ナルコレプシーの場合、最初に睡眠発作の症状が現れるケースがほとんどで、その2~3年ほど後に情動脱力発作が出始めることが多いです。

情動脱力発作とは、強い感情の変化にともなって急に体の力が抜ける症状です。怒り・笑い・驚き・喜び・恐怖といった衝動によって、ひざや腰の力が抜けたり、あごの力が抜けてろれつが回らなくなります。ときには、全身の力が抜けて床に崩れ落ちることもあります。しかし、このような発作はほんの数秒程度で回復します。

入眠時幻覚・睡眠麻痺

ナルコレプシー患者には、昼夜を問わず入眠直後にレム睡眠に入る特徴があることがわかっています。レム睡眠とは、筋肉は休息していても、脳が覚醒に近い状態で活動している睡眠状態のこと。一方、筋肉の活動は休止せずに脳だけが休息状態になるのがノンレム睡眠です。

通常では、入眠時にまずノンレム睡眠に入り、その後1~2時間ほどでレム睡眠に移っていきます。ところが、ナルコレプシー患者は寝入ってすぐにレム睡眠が出現します。そのため、寝入りばなに鮮明な夢を見ることが多いです。また、部屋の中に霊のような人影や奇妙な動物の姿などを実際に見ているように感じることがあります。これが、入眠時幻覚です。人によっては、入眠時幻覚がナルコレプシーの最初の症状であることも多いといわれています。

睡眠麻痺とは、いわゆる金縛りのことです。覚醒と睡眠の移行時期にみられる現象で、身体を動かすことが一時的にできなくなります。このような運動不能の状態は、数分で回復するので心配はありません。

入眠時幻覚は健康な人(特に子どもに多い)にもしばしば起こる現象です。また、ナルコレプシー患者だからといって、「睡眠発作」「脱力発作」「入眠時幻覚」「睡眠麻痺」が必ずしも起こるとは限りません。

この病気・症状の初診に向いている科 脳神経外科